
2026年7月26日現在、Amazon.co.jpで「GL.iNET」が出品する無線LANルーター「Slate 7 Pro」(GL-BE10000)の販売が開始されています。同日時点の価格は42,099円(税込)です。
Slate 7 Pro (GL-BE10000) | Tri-band Wi-Fi 7 Travel Router — GL.iNet
GL-BE10000 (Slate 7 Pro) - GL.iNet ルータードキュメント 4
GL-BE10000は6GHz帯で最大5,765Mbps(2ストリーム/320MHz)、5GHz帯で最大4,323Mbps(2ストリーム/240MHz)、2.4GHz帯で最大688Mbps(2ストリーム/40MHz)の通信に対応する製品です。ただし日本国内では5GHz帯において160MHz幅を超える帯域を占有しての通信が行えないため、実際は5GHz帯が最大2,882Mbpsに制限された「BE9300」相当となります。
ASUS RT-BE3600 Go(RT-BE58 Go)やTP-Link TL-WR1502Xなど、国内外で販売されているトラベルルーターの多くが5GHz帯 + 2.4GHz帯のデュアルバンド構成なのに対し、GL-BE10000はトラベルルーターには珍しい6GHz帯対応のトライバンド機であるのが特徴です。ただし工事設計認証を受けた際の6GHz帯の種別は証明規則第2条第80号のみとなっていることから、6GHz帯はLPI(Low Power Indoor)モードによる屋内での運用のみ可能であり、VLP(Very Low Power)モードによる屋外での低出力運用は行えない点に留意が必要です。
有線インターフェースは2.5GBASE-T対応端子を2基備え、WAN側とLAN側の双方で2.5GbE接続を行えます。また、スマートフォンのUSBテザリングや無線WANドングル経由のインターネット接続に使用可能なUSB 3.0 Type-C端子が1基、GL-BE10000へのUSB PD給電に用いるUSB Type-C端子が1基設けられています。
CPUはMediaTek製の4コア 2.0GHz、RAMはDDR4 1GB、フラッシュメモリは512MBです。OpenWrtへのプルリクエストより、プロセッサはArm Cortex-A53 4コア 2.0GHzのCPUを含むMediaTek MT7987A、無線LANチップセットはMediaTek MT7995AV、2.5GbE端子のうち1基のPHYはRealtek RTL8221であることが確認できます。
プロセッサの変更に伴ってか4コア 1.1GHzのCPUを搭載しているSlate 7(GL-BE3600)に比べてVPN利用時のスループットが大きく向上しており、WireGuard利用時のスループットは最大1,100Mbps(GL-BE3600は最大490Mbps)、DCO(Data Channel Offload)が有効なOpenVPN利用時のスループットは最大1,000Mbps(同385Mbps)とされています。最大1.5Gbpsのスループットを謳うFlint 4(GL-BE14000)ほどではないものの、GL.iNet製品全体の中でも高速な部類であると言えます。
ファームウェアはOpenWrt 21.02(MediaTek SDK)をベースにしたものが搭載されており、従来のGL.iNet製ルーターと同様にVPN・マルチWAN・ペアレンタルコントロールなどの機能が利用可能です。また、一部機種においてベータテストが行われていたDPI(Deep Packet Inspection)機能が初期ファームウェアから搭載済みで、アプリ・サービス単位でのトラフィックの把握やブロックも行えます。本体天面には2.8インチのタッチ操作対応液晶ディスプレイが設けられ、一部設定の変更や動作状況の確認をルーター本体のみで行えます。
筐体サイズは130×91×36mm、重量は328g、消費電力は20W未満(USB機器への給電を行わない場合)です。


