
TP-Linkは2026年9月30日、無線LANルーター「Archer 8 Ultra」(Archer BN800)の製品情報を公開しました。同日よりイギリス・ドイツ・オーストラリア・カナダなどの地域で事前注文の受付が開始されており、このうちイギリス向け公式通販サイトでの価格は899.99GBP(約187,940円)、ドイツ向けサイトでの価格は799.90EUR(約142,220円)となっています。
Archer BN800 | Archer 8 ULTRA | BN19000 Tri-Band Wi-Fi 8 Router | TP-Link
Archer 8 Ultraは6GHz帯でWi-Fi 8(IEEE 802.11bn)による最大11,528Mbps(4ストリーム/320MHz)、5GHz帯で最大5,764Mbps(4ストリーム/160MHz)、2.4GHz帯で最大1,376Mbps(4ストリーム/40MHz)の通信に対応するトライバンド「BN19000」クラスの製品です。
Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)における最大帯域幅の拡大、Wi-Fi 7やWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)における高度な変調方式の導入といった変更はWi-Fi 8には含まれていないため、最大通信速度はWi-Fi 7世代の「BE19000」機と同等です。ただし空間ストリーム数ごとに異なる変調方式の利用を可能にするUEQM(Unequal Modulation)、Wi-Fi 8で追加された新たなMCS(Modulation and Coding Scheme)、他の機器によってプライマリチャネルが占有されている場合にセカンダリチャネルでの通信を行うNPCA(Non-Primary Channel Access)といったWi-Fi 8での変更がArcher 8 Ultraにも適用され、Wi-Fi 7世代の機器よりも実効性能が向上すると謳われています。なお、広いチャネル内に複数の狭帯域クライアントを共存させるDSO(Dynamic Sub-band Operation)、複数のアクセスポイント間で協調動作を行うCo-TDMA/Co-SR/Co-BFといった機能は発売後のOTAアップデートにより提供予定とのことです。

有線インターフェースは10GBASE-T対応のWAN/LAN兼用端子を2基(うち1基はSFP+スロットとの排他仕様)、2.5GBASE-T対応のLAN端子を4基、1000BASE-T対応のLAN端子を1基備えています。Wi-Fi 7世代の上位モデルと同じく10GBASE-T/SFP+のコンボポートを備えているため、SFP+モジュールと光ファイバー、もしくはDAC(Direct Attach Cable)を用いた10GbE対応機器との接続も可能です。仕様一覧には記載がないものの、製品画像からは1基のUSB Standard-A端子が確認できます。
すでに示されている通り筐体デザインは一新され、中央で二分されたような直方体状の筐体に18基のアンテナが内蔵されています。天面にはNFCアンテナも搭載されており、対応するスマートフォンをタップすることでWi-Fi接続が可能です。機能面では従来のセキュリティ機能「HomeShield」やEasyMeshによるメッシュネットワーク構築に加え、詳細は不明ですがネットワークの管理や最適化を行えるとされるAIアシスタント「Aireal」が利用できるようです。
リリースではBroadcom製チップセットを搭載するとされており、詳細な型番は不明ですがBCM4918 + BCM6718 + BCM6719を用いた12ストリーム構成が考えられます。
2026年9月30日にYouTubeで配信されたオンラインイベント内ではArcher 8 Ultra以外のWi-Fi 8対応製品についても言及されており、Archer 8 Ultraに類似したデザインの「Archer 8 Pro」と発表済みの「Deco 8 Ultra」が2027年第1四半期、外部アンテナのミドルレンジモデルと見られる「Archer 8」と背が低いメッシュ機の「Deco 8 Pro」・「Deco 8」が2027年第2四半期、中継機の「Extender 8」とトラベルルーターの「Roam 8」が2027年第2~第3四半期に投入される予定です。なお、今回仕様が公開されたArcher 8 Ultra、一部仕様が判明しているDeco 8 Ultra以外の各モデルのスペックは明らかになっていません。



