「mineo」「Fiimo」「QTモバイル」の通信サービスに大規模障害が発生・復旧済み(2/11-12)

株式会社オプテージが提供する移動通信サービス「mineo」において2020年2月11日 19:34頃から通信障害が発生し、2月12日 1:30頃までに復旧しています。

【A・D・S・AP・DP】2020年2月11日 全域エリアでのmineo障害発生および復旧のお知らせとお詫び
2020年2月11日 全域エリアでのmineo障害発生および復旧のお知らせとお詫び|mineo法人ユーザーサポート

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今回発生した通信障害は全国で「mineo」のデータ通信サービスおよび音声通話サービス(一部)が利用できないもので、NTTドコモ網を用いるDプラン(月額/プリペイド)、KDDI/沖縄セルラー電話網を用いるAプラン(月額/プリペイド)、ソフトバンク網を用いるSプランが対象とされています。
影響件数は最終的にAプランが最大約29万回線、Dプラン・Sプランが最大約50万件となったようです。

オプテージをMVNEとしている(APNが『mineo.jp』『mineo-d.jp』)通信サービスである「Fiimo」にも「mineo」側と同様の文章で通信障害の発生・復旧が告知されています。
同じく「mineo.jp」のAPNを用いている九州電力系・株式会社QTnetの「QTモバイル Aタイプ」でも同時刻に障害が発生し既に復旧済みとされています。

原因は現時点で公表されていません。
「mineo」にネットワークを提供するMNO各社、同様にネットワークを借り受けているMVNO各社の通信サービスは(オプテージがMVNEの事業者を除き)正常に稼働していたため、オプテージ側の設備に何らかの支障が生じたと思われます。

電気通信事業者が提供するサービス(電気通信役務)の内、「緊急通報を取り扱う音声伝送役務」については通信障害の影響が及ぶ利用者数が3万人以上・継続時間が1時間以上になった際に総務省への報告が義務付けられており、報告された障害の情報は「電気通信サービスの事故発生状況」として総務省のウェブサイトで公開されています。
総務省|安全・信頼性の向上|重大な事故の報告

2018(平成30)年度にはソフトバンクで「緊急通報を取り扱う音声伝送役務」を含む通信障害が4時間以上に渡って発生し、この件を含む原因や対応策が平成30年度の資料に掲載されています。