NECプラットフォームズ株式会社は2023年1月12日、モバイルルーター「Aterm MR51FN」（PA-MR51FN）を発表しました。価格はオープンで2023年1月29日に発売される予定です。
Aterm MR51FN | 製品一覧 | AtermStation
MR51FNの概要
MR51FNは5GHz帯でIEEE 802.11ax（Wi-Fi 6）による最大1,201Mbps（2ストリーム/80MHz）、2.4GHz帯で最大573Mbps（2ストリーム/40MHz）の通信に対応するデュアルバンド「AX1800」クラスの製品です。
Atermブランドのモバイルルーターとしては初めてSA/NSA方式の5G NRに対応し、5G接続時は下り最大3.8Gbps、上り最大218Mbpsの通信を規格上サポートします。NR Bandはn1/n3/n28/n41/n77/n78/n79で、国内の通信事業者4社が運用しているSub-6の5G専用帯域、および4G（LTE）から転用された周波数帯を概ねカバーしています。なお、より高速な通信を可能とするミリ波帯のn257には対応していません。
同時に発売される専用クレードル（PA-MR51-EX51C）と組み合わせることで、1000BASE-T対応の機器を有線接続できる据置型のホームルーター、もしくは既存ネットワークの下でアクセスポイントとして運用することも可能です。
MR51FNとMR05LN/MR10LNの違い
MR51FNとMR05LNの大きな違いとしては5GおよびWi-Fi 6のサポート、Bluetoothテザリング機能の削除、SIMカードのシングルSIM化が挙げられます。
| MR51FN | MR05LN | MR10LN | |
|---|---|---|---|
| 無線LAN対応規格 （通信速度） | IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n （最大1,201Mbps） | IEEE 802.11ac/a/b/g/n （最大867Mbps） | IEEE 802.11ac/a/b/g/n （最大433Mbps） |
| WAN対応規格 （通信速度） | 5G NR/4G LTE/W-CDMA （下り最大3.8Gbps/上り最大218Mbps） | 4G LTE/W-CDMA （下り最大375Mbps/上り最大50Mbps） | 4G LTE/W-CDMA （下り最大150Mbps/上り最大50Mbps） |
| 対応Band | NR n1/n3/n28/n41/n77/n78/n79 LTE B1/2/3/4/5/8/11/12/17/18/19/21/26/28 TDD-LTE B38/40/41 W-CDMA B1/2/4/5/8 | LTE B1/3/8/11/18/19/21 W-CDMA B1/5/6/8/19 | LTE B1/2/3/4/5/8/11/19/21/26 TDD-LTE B41 W-CDMA B1/2/4/5/6/8/19 |
| SIMカード | nanoSIM×1 | nanoSIM×2 | nanoSIM×2 |
| USB | USB 3.0 Type-C×1 | USB 2.0 Type-C×1 | USB 2.0 Type-C×1 |
| Bluetooth | Bluetooth 5.1 （リモート起動のみ対応） | Bluetooth （Bluetoothテザリング/リモート起動対応） | Bluetooth 5.0 （リモート起動のみ対応） |
| バッテリー | 4,000mAh | 2,500mAh | 4,000mAh |
Bluetoothテザリング
MR0xLNシリーズのモバイルルーターはMR03LN以降の3機種すべてがPAN-NAPに基づくBluetoothテザリングをサポートしていましたが、MR51FNはリモート起動のためにBluetooth機能を備えるものの、Bluetoothテザリングは実装されていません。
SIMカード
MR51FNにセットできるSIMカードは1枚のnanoSIMのみで、MR0xLNシリーズやMR10LNのように2枚のSIMカードを切り替えて使用することはできません。
