60GHz帯を用いるIEEE 802.15.3eの規格化が完了、次世代TransferJetへ向けて前進

TransferJetコンソーシアムは6月8日、「IEEE 802.15.3e」の標準規格化が完了したことを発表しました。

10Gbpsを超える超高速近距離無線通信の国際標準規格化を完了(PDF)

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TransferJetは4.48GHz帯を用いてごく近距離で最大560Mbpsの通信を行う規格で、SONY(カメラ・メモリースティック)や東芝(SDカード・USBアダプタ)、富士通(スマートフォン)やBUFFALO(USBアダプタ)から搭載製品が発売されているものの、活用されているとは言い難い状態です。

IEEE 802.15.3eでは60GHz帯を用いて通信速度が最大13.1Gbps(256QAM適用時)、接続に要する時間が2ミリ秒という高速通信が可能になり、これをベースに策定した「TransferJet X」を改札機やKIOSK端末などで活用することが想定されてるようです。

改札機からユーザーの端末へ大容量のコンテンツを瞬時に伝送するような用途はあるのか、KIOSK端末とのデータ転送もより普及しているIEEE 802.11等では駄目なのかといった疑問もありますが、どのような方向に進むのかを見守っていきたい所です。