5基の2.5GbE端子を備えるOpenWrtベースのWi-Fi 7ルーター「Flint 3」が約3万円で国内発売

2025年8月15日現在、Amazon.co.jpでGL.iNetの無線LANルーター「Flint 3」(GL-BE9300)が販売されています。同日時点の価格は29,999円(税込)です。

Flint 3 (GL-BE9300) | Wi-Fi 7 ホームルーター - GL.iNet

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GL-BE9300は6GHz帯でWi-Fi 7(IEEE 802.11be)による最大5,765Mbps(2ストリーム/320MHz)、5GHz帯で最大2,882Mbps(2ストリーム/160MHz)、2.4GHz帯で最大688Mbps(2ストリーム/40MHz)の通信に対応するトライバンド「BE9300」クラスの製品です。

有線インターフェースとしてWAN端子を1基、WAN/LAN兼用端子を1基、LAN端子を3基備え、すべての端子が2.5GBASE-Tによる最大2.5Gbpsの通信をサポートしています。すでに国内市場で販売されているOpenWrtベースのLinksys Velop WRT Pro 7は2.5GbE×1 + GbE×4のため、有線部分の仕様ではGL-BE9300が優っています。この他にUSB 3.0 Standard-A端子が1基存在し、2基のWAN端子やUSBテザリングを組み合わせてマルチWAN環境を構築可能です。

OpenWrtベースのファームウェアで動作する点は従来のGL.iNet製ルーターと変わらず、GL-BE9300の場合はQSDK仕様のOpenWrt 23.05をベースにしたものが提供されています。OpenVPN・WireGuard利用時のスループットはどちらも最大680Mbpsで、AdGuard Homeやペアレンタルコントロール機能も搭載されています。

GL.iNetは製品のファームウェアがどのバージョンのOpenWrtをベースにしているか、ネイティブのOpenWrtとメーカーが提供するSDKのどちらを用いているかを一覧で確認できるページを公開しています。

CPUはQualcomm製の4コア 1.5GHz、RAMはDDR4 1GB、ストレージはeMMC 8GBです。Qualcomm Dragonwing N7(旧Immersive Home 3210/326)が搭載されていると思われますが、搭載プロセッサの型番は明示されていません。

なお、GL-BE9300は2025年7月にGL Technologies (Hong Kong) Limitedの名義で工事設計認証を通過済みであり、国内での無線通信の利用に支障はありません。6GHz帯は証明規則第2条80号=LPI(Low Power Indoor)モードで認証を受けていることが確認できます。