【レビュー】Baseus BC1 | IP55仕様のイヤーカフイヤホンを試す [PR]

(本記事で紹介する商品はBaseusより提供を受けています)

Baseusから発売されているワイヤレスイヤホン「Baseus BC1」を入手しました。実際に使用した際の挙動や音質、デザインや装着感などを見ていきたいと思います。期間限定で利用可能なクーポンコードを記事末尾に記載しています。

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特徴・主な仕様

Baseus BC1(Bass BC1)はモバイルバッテリーや電源アダプタ等で知られるBaseusから発売された、耳を挟むように装着するイヤーカフタイプのBluetooth 6.0対応ワイヤレスイヤホンです。ドライバー口径は12mm、IP55等級の防塵・防水性能を備えています。マイクは4基搭載されており、"AIアルゴリズム"によるクリアな音声通話を行えるとのことです。

IPX5等級の防水性能のみを備えるイヤーカフタイプの製品はBaseus BC1と同じ価格帯にQCY Crossky C30S、Earaku AirCuff F306など多数存在しますが、IP5Xの防塵性能を兼ね備える製品の数は限られており、埃の侵入を防ぐ観点ではIPX5のみの製品に比べるとBaseus BC1にアドバンテージがあると思われます。

イヤホン単体では最大7.5時間、ケースに装着して再充電を行う場合は最大38時間の連続再生が可能なほか、15分の充電で最大2時間の再生を行えるようになっています。

Baseus BC1の主な仕様は下表の通りです。

Baseus BC1
通信規格Bluetooth 6.0
対応プロファイルA2DP (Advanced Audio Distribution Profile)
AVRCP (Audio/Video Remote Control Profile)
HFP (Hands-Free Profile)
対応コーデックSBC (Low Complexity Subband Codec)
AAC (Advanced Audio Codec)
ドライバー仕様口径12mm
バイオセルロースダイヤフラム
再生時間最大7.5時間 (イヤホン単体)
最大38時間 (ケース併用時)
操作方法プッシュボタン
防水・防塵性能IP55
バッテリー容量(本体)40mAh
バッテリー容量(ケース)500mAh
ケース充電手段USB Type-C端子 (ケーブル付属)
カラーバリエーションブラック / ホワイト

外観

Baseus BC1本体とケース、外箱
Baseus BC1本体とケース、外箱
Baseus BC1本体
Baseus BC1本体

ドライバー部と一回り大きいハウジング部をブリッジで連結した、イヤーカフタイプではポピュラーな形状です。ブリッジは形状記憶合金をTPUで覆った構造となっています。カラーバリエーションはブラックとホワイトの2種が用意されており、今回はブラックを使用しました。

ハウジング部の外周には操作用のボタンが設けられ、押す回数および短押し・長押しによる操作が可能です。タッチセンサーによる操作ではないため、装着位置の調節などでイヤホンに触れても誤操作は発生しません。

ケースに収納した状態のBaseus BC1本体
ケースに収納した状態のBaseus BC1本体
Baseus BC1のケース裏面
Baseus BC1のケース裏面

本体・ケースともに外装部分はマットな質感でまとめられており、指紋は目立ちにくくなっています。

BC1はケース内から取り出した際に左右を自動判別する仕様ではなく、L・Rをそれぞれ正しい位置に収める必要があります。ケースとイヤホンの向きが異なる場合は磁力による反発があり、イヤホン側にもL・Rの刻印が入っているため、誤った向きで収納することは無さそうです。

充電用のUSB Type-C端子はケースの裏面に設けられています。

Baseus BC1の同梱品一覧
Baseus BC1の同梱品一覧
同梱のステッカー
同梱のステッカー

パッケージにはイヤホン本体とケースのほか、充電用のUSB Standard-A to Type-Cケーブル、ドキュメント類、ステッカー("Leo's Gift")が含まれています。ステッカーにデザインされた"Leo"はBaseusのマスコットキャラクターとして用いられており、LeoをモチーフにしたUSBケーブル(国内未発売)も存在するようです。

使用感

Baseus BC1の音質・装着感

以下、特記のない限りBC1のファームウェアはV1.0.13、Baseusアプリで設定できるイコライザは「Baseusクラシック」、空間オーディオは「ノーマル」を選択しています。

接続およびBaseusアプリへの登録を完了した状態では、BC1の特徴である強い低音を実現する「バスブースト」が有効になっていました。一般的にカナル型やインナーイヤー型イヤホンに比べて低音がやや控えめになりがちなイヤーカフ型ですが、BC1ではバスブーストの恩恵と12mm径ドライバーの性能によるものか、音楽鑑賞に十分満足できるレベルの低音が得られます。バスブーストをオフにするとやや物足りなさがあるため、特別な理由がなければバスブーストをオンにした状態での使用がベターと思われます。

また、バスブーストのほかに空間オーディオを「ミュージック」または「シアター」に変えても音の印象に変化が現れます。個人的にはバスブーストをオン、空間オーディオを「ミュージック」に設定した状態が音楽鑑賞には最も適していると感じられました。

装着に特段の支障はなく、着けた後に動いても安心感があり、装着位置がずれたり耳から落ちてくるようなことはありませんでした。激しい運動時は安全のためにも外したほうがいいと考えられますが、ジョギングやウォーキングなど比較的軽めの運動であれば装着したままでも快適に行えそうです。長時間装着しても耳が痛くなる等の負荷を受けにくい点は他のイヤーカフタイプと同様です。イヤホン本体の重量は約5.3gに抑えられており、重さによる耳への負荷もほとんど感じられませんでした。

BC1の上位モデルとして同じくイヤーカフタイプのBaseus Bowie MC1が存在します。こちらはドライバー側の耳に当たる部位にクッションを設けることで装着時の安定性を向上させつつ耳への負荷をさらに軽減し、BC1よりも高いIP57等級の防水・防塵性能を備えています。BC1も十分な性能を有していますが、より快適性を重視する場合はMC1も選択肢に入るかと思われます。

Baseus BC1の対応コーデック・アプリ

Baseus BC1は音声コーデックとしてSBCおよびAACをサポートしています。aptXシリーズ(aptX・aptX HD・aptX Adaptive・aptX LL)やLDAC、LC3(Bluetooth LE Audio)には対応していません。

設定の変更はAndroid/iOS向けに提供されているBaseusの公式アプリから行えます。Android版はGoogle Play上で中国語を含むタイトルの「Baseus倍思」と表示されますが、内部のインターフェイスは日本語化済みで、翻訳の違和感もほとんどありません。

Baseusアプリの設定項目(イコライザ以外)
Baseusアプリの設定項目(イコライザ以外)

アプリでは前述した空間オーディオ・イコライザ・バスブースト・低遅延モードのほか、ボタン操作(ジェスチャー)とBaseusアプリ上での機器名称が変更可能です。イコライザは6種のプリセット(Baseusクラシック・Hi-Fiライブ・ジャズ・トレブルブースト・アコースティック・クラシックロック)のほか、8項目(100Hz・200Hz・400Hz・800Hz・1kHz・3kHz・6kHz・10kHz)を±6dBの範囲で各個調節できます。なお、イコライザは空間オーディオと併用できず、Baseusクラシック以外の項目を選択する際は空間オーディオをオフにする必要があります。

電源オン・接続・設定変更などを行う際に音声ガイダンスは流れず、各操作に応じたパターンのビープ音が鳴る仕様です。

総評

Baseus BC1はIP55等級の防水・防塵性能を備えるイヤーカフタイプのイヤホンとしては比較的安価であり、バスブーストによる低音の増強ケース側バッテリーとの併用による最大38時間の連続再生空間オーディオ機能やイコライザによる音響効果の調節が利用できます。室内でのリラックス時、作業中、軽い運動時など、状況を問わず快適に使用できるイヤーカフ機と言えるのではないでしょうか。

Amazon.co.jpでBaseus BC1を購入する際、クーポンコード「4JJRRSJV」を入力すると5%の割引が適用されます。