NTTドコモとCerevoは8月2日、最大4枚のSIMカードを切り替えて通信を行えるスマートフォン用デバイス「SIM CHANGER ⊿(シムチェンジャー デルタ)」を発表しました。
同日よりクラウドファンディングサービス「makuake」で出資が募られており、2017年3月に出荷される予定です。
報道発表資料 : ポータブルSIM技術を活用した「SIM CHANGER ⊿」を開発 | お知らせ | NTTドコモ
SIM CHANGER ⊿の仕組み
SIM CHANGER ⊿はドコモが2014年に発表した「ポータブルSIM」の関連技術をパッケージ化した「PSIM Suite」の第一弾として投入される製品で、モバイルルーターのような機器ではなく、単体で携帯電話回線に接続する機能を持ちません。
使いたいSIMカードをSIM CHANGER ⊿本体に挿入し、スマートフォンやタブレットにSIMカード状のBluetoothデバイス「ブリッジカード」を挿入してSIM CHANGER ⊿と接続し利用することになります。
https://www.makuake.com/project/simchanger/
ブリッジカードはスマートフォン・タブレット側からの操作に応じてBluetooth通信でユーザーが選択したSIMカードの情報を伝え、それを使ってスマートフォン・タブレットが通信を行います。
SIM CHANGER ⊿の活用例
SIMカードを差し替えずに通信を行えるという仕組み上、日本国内のSIMカードと海外のSIMカードを挿入して海外渡航時に切り替えて使う、音声定額のMNO契約とデータ量が多いMVNO契約を切り替えて使うといった用途が想定されます。
ただし、あくまでも通信を行うのはスマートフォン・タブレット自体なので、複数回線の同時待受・同時通信には対応していない点には注意が必要です。
価格は10,800円~
- SIM CHANGER ⊿ x 1台・ブリッジカード x 1枚:10,800円(200個限定)
- SIM CHANGER ⊿ x 1台・ブリッジカード x 1枚:12,960円(個数限定なし)
- SIM CHANGER ⊿ x 1台・ブリッジカード x 2枚:14,040円(200個限定)
- SIM CHANGER ⊿ x 1台・ブリッジカード x 2枚:16,200円(個数限定なし)
の4パターンが用意されています。
(ブリッジカード2枚の場合はiOS用/Android用が各1枚、ブリッジカード1枚の場合はどちらかを選ぶことになります)