SIMフリーのモバイルWi-Fiルーターを特徴別で知る

nec_mr05ln

MVNOの普及と共に増えているSIMフリーのモバイルルーターを特徴別に分けてみたいと思います。

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キャリアアグリゲーション(CA)対応

主にドコモ網でのキャリアアグリゲーション(CA)による高速通信に対応した製品です。

比較的高価格帯になるため、CA以外の機能も充実している場合が多くなっています。

NEC Aterm MR05LN

Atermブランドの最新機種です。

ドコモが導入中の3.5GHz帯や256QAMには対応していませんが、広い対応Bandと3波CAによりドコモ網で最大375Mbpsの通信を行えます。

MR04LNで導入されたデュアルSIM周りの機能も強化され、時間帯・通信量を基準とする自動切替も可能です。

  • 対応Band:FDD-LTE Band1/3/8/11/18/19/21・W-CDMA BandⅠ/Ⅴ/Ⅵ/Ⅷ/ⅩⅨ
  • 無線LAN:IEEE 802.11ac(5GHz帯・最大867Mbps)・IEEE 802.11n(2.4/5GHz帯・最大300Mbps)
  • Bluetooth:対応
  • SIMカード:nanoSIM * 2
  • クレードル:対応
  • バッテリー:2,500mAh
  • 重量:115g

NEC Aterm MR04LN

MR05LNの一世代前にあたる機種ですが、十分に使えるでしょう。

LTEの最大速度やデュアルSIM関連の機能は劣りますが、基本的な仕様はMR05LNと同じです。

クレードル付きでもMR05LNより安くなっています。

 

  • 対応Band:FDD-LTE Band1/3/8/11/17/18/19/21・W-CDMA BandⅠ/Ⅴ/Ⅵ/Ⅷ/Ⅸ/ⅩⅨ
  • 無線LAN:IEEE 802.11ac(5GHz帯・最大867Mbps)・IEEE 802.11n(2.4/5GHz帯・最大300Mbps)
  • Bluetooth:対応
  • SIMカード:microSIM * 2
  • クレードル:対応
  • バッテリー:2,300mAh
  • 重量:111g

Huawei Mobile Wi-Fi E5383

Huaweiのモバイルルーターとしてはやや珍しい、キャリアを通さずにSIMフリーで販売されている機種です。

CAによる最大300Mbpsの通信に対応しています。

対応Bandがドコモ網に偏っているため、ドコモや同社MVNOでの利用が前提になるでしょう。

  • 対応Band:FDD-LTE Band1/3/19/21・W-CDMA BandⅠ/Ⅵ/ⅩⅨ
  • 無線LAN:IEEE 802.11ac(5GHz帯・最大866Mbps)・IEEE 802.11n(2.4/5GHz帯・最大300Mbps)
  • Bluetooth:非対応
  • SIMカード:microSIM
  • クレードル:非対応
  • バッテリー:3,000mAh
  • 重量:120g

他機器への給電(モバイルバッテリーとしての利用)

ZTE MF98N

こちらもやや珍しいZTEのSIMフリーモバイルルーターです。

ソフトバンクの203Z・ワイモバイルのGL09Pに近い機種で、これらと同じく5,000mAhの大容量バッテリーを搭載し、他の機器へ給電することができます。

クレードルも利用できますが、LTE/3Gをオフにしアクセスポイントとして動作する状態になる変則的な仕様なので注意が必要です。

  • 対応Band:FDD-LTE Band1/3/19/21・W-CDMA BandⅠ/Ⅵ/ⅩⅨ
  • 無線LAN:IEEE 802.11n(2.4GHz帯・最大150Mbps)
  • Bluetooth:非対応
  • SIMカード:microSIM
  • クレードル:対応
  • バッテリー:5,000mAh
  • 重量:170g

ZMI Battery Wi-Fi MF855

7,800mAhのバッテリーを搭載し5V/2.1A出力に対応とモバイルバッテリーのような仕様になっています。

ワイモバイルでも一時期販売されており、TD-LTE Band41(2.5GHz)に対応しているのが特徴です。

  • 対応Band:FDD-LTE Band1/3/7・TD-LTE Band39/40/41・W-CDMA BandⅠ/Ⅱ/Ⅴ/Ⅷ
  • 無線LAN:IEEE 802.11n(2.4GHz帯・最大150Mbps)
  • Bluetooth:非対応
  • SIMカード:microSIM
  • クレードル:非対応
  • バッテリー:7,800mAh
  • 重量:235g

低価格

ネクス NI-760S

LTE対応ながら実売7,000円前後と、かなり安い値段で入手できる製品です。

LTEの対応BandがFDD-LTE Band1(2.1GHz)のみなので、屋内や地方で使う際には避けた方がいいかもしれません。

  • 対応Band:FDD-LTE Band1・W-CDMA BandⅠ/Ⅵ
  • 無線LAN:IEEE 802.11n(2.4GHz帯・最大150Mbps)
  • Bluetooth:非対応
  • SIMカード:標準(mini)SIM
  • クレードル:非対応
  • バッテリー:2,000mAh
  • 重量:108g

BUFFALO DWR-PG

非常に安価ですがLTEには対応しておらず、3G(W-CDMA)のみで利用することになります。

MVNOの低速プランで使うような割り切りが必要でしょう。

クレードルが標準で付属しています。

  • 対応Band:W-CDMA BandⅠ/Ⅵ/Ⅸ
  • 無線LAN:IEEE 802.11g(2.4GHz帯・最大54Mbps)
  • Bluetooth:非対応
  • SIMカード:標準(mini)SIM
  • クレードル:対応
  • バッテリー:1,880mAh
  • 重量:105g