LAVIE T12(Lenovo Tab P12 Pro)で他社製ペンを使う

NEC LAVIE Tab T12(Lenovo Tab P12 Pro)で純正品ではないペンを使用した際のメモです。

スポンサーリンク

LAVIE Tab T12には別売のオプション品として「デジタルペン2」(PC-AC-AD028C)が用意されており、4,096段階の筆圧感知を含むペン入力を利用できます。2023年11月現在の実勢価格は8,000円前後で、予備として2本目を確保するにはやや抵抗があります。

LAVIE Tab T12のベースモデルであるLenovo Tab P12 Proで利用可能な純正ペンはLenovo Precision Pen 3のみで、Lenovo PSREFで公開されているデータシートには対応プロトコルとしてMPP(Microsoft Pen Protocol) 2.0の記載があります。このため、LAVIE Tab T12でも他社製のMPP 2.0準拠ペンを使用できるのではないかと考えました。

今回使用したペンはRENAISSER Raphael 520Cです。ブランドサイトでMPP 2.0のサポートが明言されていること、非純正ペンはLAVIE Tab T12に固定しての充電ができないためUSB Type-C端子からの充電が可能であること、交換用ペン先が単体で販売されていることから選定しました。なお、公式にはSurfaceシリーズ以外のタッチスクリーン端末での利用はサポートされていません。

RENAISSER Raphael 520C USB-C Stylus for Surface

結論から述べると、Raphael 520Cを用いてLAVIE Tab T12の操作を行えました。デジタルペン2と同様に筆圧も検出され、ペン先の形状違いによる操作感のわずかな違いはあるものの、純正品よりもやや安価な互換ペンとして問題なく利用できるレベルです。

ただし非純正である故の短所も複数存在し、最大のものは背面の正しい位置へマグネットによる固定が行えないことです。Raphael 520CにはSurfaceシリーズへの固定を想定したマグネットが内蔵されており、これを用いてLAVIE Tab T12の背面に固定することも不可能ではないものの、純正品と同じ位置には固定できないため当該位置に穴が開けられているケースが併用できません。

また、背面から取り外してすぐに使用可能になる純正品と異なり、Raphael 520Cでは入力を始める前にペン側のボタンを長押しして電源を入れる("作業モード"を有効にする)必要があります。

これらの違いによりデジタルペン2の完全な互換品にはなり得ないものの、頻繁に使用しない場合の安価な代替品としては候補になるのではないかと思われます。