TP-Link、Aviraの技術を用いた新セキュリティ機能「HomeCare Pro」を発表

※2022/03/13追記:本記事の内容は2020年1月時点のものです。Avira由来のセキュリティ機能は発表時のHomeCare Proから「HomeShield」に改称された上でArcher AX73等の無線LANルーター、Deco X90等のDecoシリーズに実装されています。


TP-Linkは1月6日、ネットワーク機器向けセキュリティ機能「HomeCare Pro」を発表しました。

TP-Link Launches New HomeCare™ Pro with Avira-Powered IoT Security for the Smart Home

スポンサーリンク

現行のTP-Link製無線LANルーターの一部(メッシュネットワーク製品『Deco』シリーズ含む)には、セキュリティ・ペアレンタルコントロール・QoS制御を含みアプリやブラウザから操作可能な機能として「TP-Link HomeCare」が実装されており、セキュリティに関する部分にはトレンドマイクロの技術が用いられています。

対して今回発表された「HomeCare Pro」では独Aviraの技術が用いられ、有害サイトのブロックや攻撃からの防護といった機能を機械学習による最適化を含めて提供するとされています。
Aviraはルーターなどの機器に組み込むことを想定した「Avira SafeThings」を展開しており、この仕組みが利用されているようです。

HomeCare Proを搭載する製品はリリース内で明言されていませんが、同時期に公開された「Archer AX60」および「Deco X90」「Deco 5G」の製品ページにはHomeCare Proの記載があります。

今回の発表に先立ち、2019年9月にはTP-LinkとAviraの無線LANルーター向けセキュリティ機能に関する連携が発表されています。

Avira® and TP-Link® Join Forces to Offer Wi-Fi Routers with IoT Security for the Smart Home | TP-Link
Avira® and TP-Link® Join Forces to Offer Wi-Fi Routers with IoT Security for the Smart Home | Avira

無線LANルーターにおけるセキュリティベンダーの技術活用は他のメーカーでも行われており、ASUSの「AiProtection」ではHomeCareと同じくトレンドマイクロ、NETGEARの「NETGEAR Armor」ではBitDefender、BUFFALOの「AirStation connect」(一部モデル)ではKaspersky(デジオンの『DiXiM Security』経由)といったベンダーの技術を用いていることが謳われています。