UQの旧「WiMAX」が提供終了、WiMAX 2+移行へ

UQコミュニケーションズ株式会社は9月3日、「WiMAX」のサービス提供を2020年3月31日に終了し、それに先立って「WiMAX」新規契約の受付を2018年9月30日付で終了することを発表しました。

また、KDDI・沖縄セルラー電話も「WiMAX」終了によるサービスへの影響を発表しています。

WiMAXサービスの提供終了とWiMAX 2+機器への機種変更のお願い

UQ WiMAXサービスの提供終了に伴う、関連サービス終了のお知らせ | KDDI株式会社

スポンサーリンク

UQコミュニケーションズは2009年2月よりモバイルWiMAX(IEEE 802.16e)の商用サービス「UQ WiMAX」を提供しており、サービス開始から2013年までは2.5GHz帯 10MHz幅+20MHz幅の組み合わせで展開されていました。

その後、2013年7月に総務省がUQコミュニケーションズへ2.5GHz帯 20MHz幅を追加で割り当て、同年10月から追加分の20MHz幅を用いたWiMAX Release 2.1 Additional Elementsによる「WiMAX 2+」が開始され、2015年から「WiMAX 2+」が20MHz幅+20MHz幅、「WiMAX」が10MHz幅になって現在に至ります。

今回の「WiMAX」サービス終了は残る10MHz幅を「WiMAX 2+」へ切り替えることによるもので、これにより「WiMAX」のみ対応の機器は利用不能になります。

「WiMAX 2+」対応機器の中には「WiMAX」のみに切り替えて通信を行う「ノーリミットモード」対応機器や、「WiMAX」「WiMAX 2+」の両方を自動切替で利用できる機器がありますが、「WiMAX」サービス終了後も「WiMAX 2+」は問題なく利用できる予定です。

  • 「ノーリミットモード」(『WiMAX』固定)対応機器→サービス終了後「ノーリミットモード」が利用不能に
    • Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD14
    • Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD15
    • Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ NAD11
    • URoad-Stick
    • URoad-Home2+
    • URoad-TEC101
  • 「WiMAX」「WiMAX 2+」自動切替対応機器→サービス終了後「WiMAX」への自動切替が行われず「WiMAX 2+」のみに
    • Speed Wi-Fi NEXT WX01
    • Speed Wi-Fi NEXT WX02
  • 「+WiMAX」対応スマートフォン(au)→サービス終了後3G通信のみ利用可能に
  • 「3G/WiMAXハイブリッド」対応データ通信機器(au)→ サービス終了後3G通信のみ利用可能に

サービス終了に伴い、「UQ Flat」「UQ Step」等の「WiMAX」向け料金プランも提供を終了し、サービス終了時点まで契約を継続していた場合は自動で解約され契約解除料は発生しないとのことです。

また、「WiMAX」対応機器のユーザーを対象とし、「WiMAX 2+」対応機器・プランへの移行を促進する「おトクに機種変更」キャンペーンが10月1日から開催される予定です。