AQUOS wish2とAQUOS wishの違い・SoCとカラーが刷新

2022年5月にシャープから発表されたAndroidスマートフォン「AQUOS wish2」について、先代「AQUOS wish」との違いを見てみたいと思います。

スマートフォンAQUOS 2022 夏 最新モデル|AQUOS:シャープ

※2022/06/24追記:ドコモ版およびワイモバイル版の発売に合わせて記事内容を更新しました。

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主な仕様一覧

AQUOS wish2
SH-51C
AQUOS wish2
A204SH
AQUOS wish
SH-M20
初期搭載OSAndroid 12Android 12Android 11
(Android 12アップデート予定)
SoCQualcomm Snapdragon 695 5GQualcomm Snapdragon 695 5GQualcomm Snapdragon 480 5G
RAMLPDDR4X 4GBLPDDR4X 4GBLPDDR4X 4GB
ストレージUFS 2.1 64GB
(microSD/SDHC/SDXC対応)
UFS 2.1 64GB
(microSD/SDHC/SDXC対応)
UFS 2.1 64GB
(microSD/SDHC/SDXC対応)
ディスプレイ5.7インチ 液晶
720×1520ピクセル
5.7インチ 液晶
720×1520ピクセル
5.7インチ 液晶
720×1520ピクセル
無線LAN
Bluetooth
IEEE 802.11ac/a/b/g/n
Bluetooth 5.1
IEEE 802.11ac/a/b/g/n
Bluetooth 5.1
IEEE 802.11ac/a/b/g/n
Bluetooth 5.1
SIMカードnanoSIMnanoSIM + eSIM (DSDV対応)nanoSIM + eSIM (DSDV対応)
対応Band (NR)n28/n77/n78/n79n3/n28/n77/n78n3/n28/n77/n78/n79
対応Band (FDD-LTE)B1/B2/B3/B5/B7/B8/B18/B19B1/B2/B3/B5/B7/B8/B12/B17/B18/B19B1/B2/B3/B5/B7/B8/B18/B19/B28
対応Band (TDD-LTE)B39B38/B39/B41B38/B39/B41
リアカメラ1,300万画素 CMOS F値2.01,300万画素 CMOS F値2.01,300万画素 CMOS F値2.0
インカメラ800万画素 CMOS F値2.0800万画素 CMOS F値2.0800万画素 CMOS F値2.0
防水/防塵性能IPX5/IPX7/IP6XIPX5/IPX7/IP6XIPX5/IPX7/IP6X
バッテリー容量3,730mAh3,730mAh3,730mAh
カラー
バリエーション
ホワイト
チャコール
ブルー
コーラル
オリーブグリーン
アイボリー
チャコール
オリーブグリーン
アイボリー
チャコール

取扱キャリア

2022年6月24日現在、AQUOS wish2はNTTドコモからSH-51C、ワイモバイルからA204SHとして発売されています。その他キャリアでの取扱やキャリアを介さないSIMフリー(オープンマーケット)モデルとしての発売はアナウンスされていません。

AQUOS wish2 SH-51C | スマートフォン(5G) | 製品 | NTTドコモ

AQUOS wish2|スマートフォン|製品|Y!mobile

SoC

AQUOS wish2にはSoCとしてCPUのQualcomm Kryo 660、GPUのQualcomm Adreno 619から成るQualcomm Snapdragon 695 5Gが搭載されています。シャープ製品ではAQUOS sense6sで採用例があり、Qualcomm Snapdragon 690 5G(AQUOS sense6に搭載)からCPUのクロック周波数がわずかに引き上げられたモデルです。

Snapdragon 690 5Gと先代AQUOS wishに搭載されたSnapdragon 480 5Gの性能差を「Geekbench 5」のスコアで比較すると、シングルコアのパフォーマンスはSnapdragon 690 5GがわずかにSnapdragon 480 5Gを上回るものの、マルチコア性能やOpenCL/Vulkanのパフォーマンスに大きな差異は見られません。

Android Benchmarks - Geekbench Browser

本体カラー

オリーブグリーン・アイボリー・チャコールの3色で展開されていたAQUOS wishに対し、ドコモ版AQUOS wish2 SH-51Cではホワイト・チャコール・ブルー・コーラルの4色が用意されました。筐体素材の一部に再生プラスチックを使用している点はAQUOS wishと変わりません。

ワイモバイル版AQUOS wish A204SHはAQUOS wishと同様にオリーブグリーン・アイボリー・チャコールの3色構成です。

SoC・カラー以外の仕様

AQUOS wish2における大きな変更点はSoCと本体カラーで、RAM/ストレージ容量、リアカメラ・インカメラ、バッテリーなどの仕様はAQUOS wishと変わりません。

生体認証機能として指紋認証に対応し、本体側面に指紋センサーが備わっています。指紋センサーは長押しでコード決済サービスなど特定のアプリを起動する「Payトリガー」として利用できます。

ケース

本体サイズが据え置きのためケースの互換性も保たれており、AQUOS wish2でもAQUOS wish向けのケースを利用できます。

ドコモ版AQUOS wish2の仕様

対応周波数

5G

ドコモ向けのAndroidスマートフォンにはドコモが運用していないNR Band n77のサポートを省略している機種が存在しますが、AQUOS wish2 SH-51Cではn77/n78/n79すべてがサポートされており、ドコモを含む国内4キャリアの5G網を利用可能です。

上記Bandでカバーされるものを除くLTE向け周波数帯からの転用分についてはn28のみのサポートとなっており、KDDIやソフトバンクが転用を行っている1.7GHz帯のNR Band n3には対応していません。

ドコモの5G網における通信速度は下り最大1.9Gbps / 上り最大500Mbpsです。

4G(LTE)

AQUOS wish2 SH-51CがサポートするLTEのBandはB1/B2/B3/B5/B7/B8/B18/B19/B39です。KDDIが運用しているFDD-LTE Band18やソフトバンクのFDD-LTE Band8にも対応しているものの、Band28(700MHz)やBand 11/21(1.5GHz)、TDD-LTE Band41(2.5GHz)には対応していません。

SIMカード

AQUOS wish2 SH-51CのSIMカードはnanoSIM×1です。2枚目のnanoSIMカードやeSIMを用いたDSDV(Dual SIM Dual VoLTE)運用に関する記述は仕様内に見られません。

なお、同じくドコモから投入されるAQUOS R7 SH-52CはnanoSIMとeSIMに対応しています。

ワイモバイル版AQUOS wish 2の仕様

対応周波数

5G

AQUOS wish2 A204SHがサポートするNR Bandはn3/n28/n77/n78です。SH-51Cと異なりドコモのみが運用しているn79には対応していませんが、ソフトバンクが5G専用で展開しているn77、4Gからの転用を行っているn3/n28/n77の全てに対応しています。

ワイモバイル(ソフトバンク)の5G網における通信速度は下り最大1.7Gbps / 上り最大159Mbpsです。

4G

AQUOS wish2 A204SHがサポートするLTEのBandはB1/B2/B3/B5/B7/B8/B12/B17/B18/B19/B38/B39/B41です。SH-51Cが対応していないTDD-LTE Band41にも対応しているものの、FDD-LTE Band11/21/28に対応していない点は変わりません。

SIMカード

AQUOS wish2 A204SHのSIMカードはnanoSIM×1 + eSIM×1です。nanoSIMを本体に挿入しeSIMプロファイルをダウンロードすることで、両方のSIMカードによるDSDVを利用できます。

eSIMについて(AQUOS wish2 A204SH 取扱説明書)