2022年5月にシャープから発表されたAndroidスマートフォン「AQUOS wish2」について、先代「AQUOS wish」との違いを見てみたいと思います。
スマートフォンAQUOS 2022 夏 最新モデル|AQUOS:シャープ
主な仕様一覧
AQUOS wish2 SH-51C | AQUOS wish2 A204SH | AQUOS wish SH-M20 | |
---|---|---|---|
初期搭載OS | Android 12 | Android 12 | Android 11 (Android 12アップデート予定) |
SoC | Qualcomm Snapdragon 695 5G | Qualcomm Snapdragon 695 5G | Qualcomm Snapdragon 480 5G |
RAM | LPDDR4X 4GB | LPDDR4X 4GB | LPDDR4X 4GB |
ストレージ | UFS 2.1 64GB (microSD/SDHC/SDXC対応) | UFS 2.1 64GB (microSD/SDHC/SDXC対応) | UFS 2.1 64GB (microSD/SDHC/SDXC対応) |
ディスプレイ | 5.7インチ 液晶 720×1520ピクセル | 5.7インチ 液晶 720×1520ピクセル | 5.7インチ 液晶 720×1520ピクセル |
無線LAN Bluetooth | IEEE 802.11ac/a/b/g/n Bluetooth 5.1 | IEEE 802.11ac/a/b/g/n Bluetooth 5.1 | IEEE 802.11ac/a/b/g/n Bluetooth 5.1 |
SIMカード | nanoSIM | nanoSIM + eSIM (DSDV対応) | nanoSIM + eSIM (DSDV対応) |
対応Band (NR) | n28/n77/n78/n79 | n3/n28/n77/n78 | n3/n28/n77/n78/n79 |
対応Band (FDD-LTE) | B1/B2/B3/B5/B7/B8/B18/B19 | B1/B2/B3/B5/B7/B8/B12/B17/B18/B19 | B1/B2/B3/B5/B7/B8/B18/B19/B28 |
対応Band (TDD-LTE) | B39 | B38/B39/B41 | B38/B39/B41 |
リアカメラ | 1,300万画素 CMOS F値2.0 | 1,300万画素 CMOS F値2.0 | 1,300万画素 CMOS F値2.0 |
インカメラ | 800万画素 CMOS F値2.0 | 800万画素 CMOS F値2.0 | 800万画素 CMOS F値2.0 |
防水/防塵性能 | IPX5/IPX7/IP6X | IPX5/IPX7/IP6X | IPX5/IPX7/IP6X |
バッテリー容量 | 3,730mAh | 3,730mAh | 3,730mAh |
カラー バリエーション | ホワイト チャコール ブルー コーラル | オリーブグリーン アイボリー チャコール | オリーブグリーン アイボリー チャコール |
取扱キャリア
2022年6月24日現在、AQUOS wish2はNTTドコモからSH-51C、ワイモバイルからA204SHとして発売されています。その他キャリアでの取扱やキャリアを介さないSIMフリー(オープンマーケット)モデルとしての発売はアナウンスされていません。
AQUOS wish2 SH-51C | スマートフォン(5G) | 製品 | NTTドコモ
AQUOS wish2|スマートフォン|製品|Y!mobile
SoC
AQUOS wish2にはSoCとしてCPUのQualcomm Kryo 660、GPUのQualcomm Adreno 619から成るQualcomm Snapdragon 695 5Gが搭載されています。シャープ製品ではAQUOS sense6sで採用例があり、Qualcomm Snapdragon 690 5G(AQUOS sense6に搭載)からCPUのクロック周波数がわずかに引き上げられたモデルです。
Snapdragon 690 5Gと先代AQUOS wishに搭載されたSnapdragon 480 5Gの性能差を「Geekbench 5」のスコアで比較すると、シングルコアのパフォーマンスはSnapdragon 690 5GがわずかにSnapdragon 480 5Gを上回るものの、マルチコア性能やOpenCL/Vulkanのパフォーマンスに大きな差異は見られません。
Android Benchmarks - Geekbench Browser
本体カラー
オリーブグリーン・アイボリー・チャコールの3色で展開されていたAQUOS wishに対し、ドコモ版AQUOS wish2 SH-51Cではホワイト・チャコール・ブルー・コーラルの4色が用意されました。筐体素材の一部に再生プラスチックを使用している点はAQUOS wishと変わりません。
ワイモバイル版AQUOS wish A204SHはAQUOS wishと同様にオリーブグリーン・アイボリー・チャコールの3色構成です。
SoC・カラー以外の仕様
AQUOS wish2における大きな変更点はSoCと本体カラーで、RAM/ストレージ容量、リアカメラ・インカメラ、バッテリーなどの仕様はAQUOS wishと変わりません。
生体認証機能として指紋認証に対応し、本体側面に指紋センサーが備わっています。指紋センサーは長押しでコード決済サービスなど特定のアプリを起動する「Payトリガー」として利用できます。
ケース
本体サイズが据え置きのためケースの互換性も保たれており、AQUOS wish2でもAQUOS wish向けのケースを利用できます。
ドコモ版AQUOS wish2の仕様
対応周波数
5G
ドコモ向けのAndroidスマートフォンにはドコモが運用していないNR Band n77のサポートを省略している機種が存在しますが、AQUOS wish2 SH-51Cではn77/n78/n79すべてがサポートされており、ドコモを含む国内4キャリアの5G網を利用可能です。
上記Bandでカバーされるものを除くLTE向け周波数帯からの転用分についてはn28のみのサポートとなっており、KDDIやソフトバンクが転用を行っている1.7GHz帯のNR Band n3には対応していません。
ドコモの5G網における通信速度は下り最大1.9Gbps / 上り最大500Mbpsです。
4G(LTE)
AQUOS wish2 SH-51CがサポートするLTEのBandはB1/B2/B3/B5/B7/B8/B18/B19/B39です。KDDIが運用しているFDD-LTE Band18やソフトバンクのFDD-LTE Band8にも対応しているものの、Band28(700MHz)やBand 11/21(1.5GHz)、TDD-LTE Band41(2.5GHz)には対応していません。
SIMカード
AQUOS wish2 SH-51CのSIMカードはnanoSIM×1です。2枚目のnanoSIMカードやeSIMを用いたDSDV(Dual SIM Dual VoLTE)運用に関する記述は仕様内に見られません。
なお、同じくドコモから投入されるAQUOS R7 SH-52CはnanoSIMとeSIMに対応しています。
ワイモバイル版AQUOS wish 2の仕様
対応周波数
5G
AQUOS wish2 A204SHがサポートするNR Bandはn3/n28/n77/n78です。SH-51Cと異なりドコモのみが運用しているn79には対応していませんが、ソフトバンクが5G専用で展開しているn77、4Gからの転用を行っているn3/n28/n77の全てに対応しています。
ワイモバイル(ソフトバンク)の5G網における通信速度は下り最大1.7Gbps / 上り最大159Mbpsです。
4G
AQUOS wish2 A204SHがサポートするLTEのBandはB1/B2/B3/B5/B7/B8/B12/B17/B18/B19/B38/B39/B41です。SH-51Cが対応していないTDD-LTE Band41にも対応しているものの、FDD-LTE Band11/21/28に対応していない点は変わりません。
SIMカード
AQUOS wish2 A204SHのSIMカードはnanoSIM×1 + eSIM×1です。nanoSIMを本体に挿入しeSIMプロファイルをダウンロードすることで、両方のSIMカードによるDSDVを利用できます。
eSIMについて(AQUOS wish2 A204SH 取扱説明書)