総務省ウェブサイトの「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」において、株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の「CFI-1200 series」(以下『CFI-1200』)が2022年4月8日付で工事設計認証を通過したことが公開されています。
総務省 電波利用ホームページ | 技術基準適合証明等を受けた機器の検索(『CFI-1200』の検索結果)
CFI-1200は「第2条第19号に規定する特定無線設備」、および「第2条第19号の3に規定する特定無線設備」として工事設計認証を受けており、これらの種別と電波の型式・周波数などから少なくとも5GHz帯・2.4GHz帯の無線LANとBluetoothに対応する機器であることが確認できます。5GHz帯ではW52/W53/W56の各周波数帯をサポートしているものの、中心周波数から判断すると最大帯域幅は80MHz幅に留まり、160MHz幅での通信には対応しないようです。
工事設計認証番号は「007-AL0005」と「007-AL0017」の2種が存在するものの、名称はどちらも「CFI-1200 series」であり、空中線電力がわずかに異なることを除けば対応周波数や通信方式の根本的な違いは見られません。
PlayStation 5の初期モデルであるCFI-1000シリーズ、2021年に投入されたマイナーチェンジモデルのCFI-1100シリーズに続く「CFI-1200」が付番され、認証時の種別や対応周波数もCFI-1000/CFI-1100シリーズと共通していることから、CFI-1200もCFI-1100シリーズと同様にPlayStation 5の新たなモデルとして投入が予定されているものと推測されます。
CFI-1000→CFI-1100と同様に型番内数字の上がり幅が小さく、過去のPlayStationシリーズにおける付番法則を鑑みるとCFI-1100のようなマイナーチェンジモデルと思われますが、CFI-1200における変更内容について現時点では不明です。
なお、2022年3月にはSony Interactive Entertainment Inc.をCustomerとする無線LAN/Bluetoothモジュール「J20H104」(FCC ID : AK8M21DFD1)および「AW-XM546」(同 AK8M21DAU1)がFCCの認証を通過しています。どちらもPlayStation 5で採用されたモジュール「J20H100」・「AW-XM501」に類似した仕様で、5GHz帯の最大帯域幅は80MHz幅です。
Sony Group Wireless communication module M21DFD1 FCC ID AK8M21DFD1
Sony Group Wireless communication module M21DAU1 FCC ID AK8M21DAU1