BUFFALOは1月25日、IEEE 802.11acに対応した法人向けWi-Fiアクセスポイントの新製品「WAPM-2133TR」を3月上旬に発売すると発表しました。
バッファロー初、トライバンドとDFS障害回避に対応。 「一人一台」のICT教育環境を実現する 法人様向け無線LANアクセスポイントを発売|株式会社バッファロー BUFFALO
5GHz帯x2+2.4GHz帯のトライバンド対応
WAPM-2133TRは主に文教用途での利用を想定したアクセスポイントで、発売予定自体は昨年11月に公表済みだったものが今回正式に発表された形になります。
5GHz帯のアンテナがW52/W53とW56向けにそれぞれ2本ずつ用意され、海外メーカー製Wi-Fiルーターの一部と同様に2.4GHz帯・5GHz帯(W52/W53)・5GHz帯(W56)を同時に使えるようになっています。
通信速度は5GHz帯が帯域毎に最大866Mbps(IEEE 802.11ac 2x2 MIMO利用時)、2.4GHz帯が最大400Mbps(IEEE 802.11n 2x2 MIMO+256QAM利用時)です。
最大接続台数は1バンドにつき128台、計384台とされています。
DFS対象帯域を専用のアンテナで常時監視
5GHz帯のW53/W56では気象レーダー等との干渉を避けるためにDFS(Dynamic Frequency Selection)への対応が義務付けられており、レーダー波を検出して切り替えたチャンネルでレーダー波を確認する際に通信が途切れることがあります。
WAPM-2133TRは通常のアンテナに加えてレーダー波監視用のアンテナを備えており、W53/W56を常時監視してレーダー波と干渉しないチャンネルを把握することで、レーダー波検出によりチャンネル切り替えを行う場合に通信を途切れさせずに切り替えることができるとしています。
個人向けのWi-Fiルーターではイグニッションデザインラボが出資を募っていた「Portal」が同様の構造を備えています。
PoE給電や集中管理に対応、アンテナは内蔵に
ACアダプタに加えてPoE(IEEE 802.3at)による給電に対応している点や、BUFFALOの無線LAN管理用ソフトウェア「WLS-ADT」で集中管理を行える点は従来の法人向けアクセスポイントと同様です。
BUFFALO製品としては珍しくアンテナが外部に露出しない形状で、以前のAirMacベースステーションを彷彿とさせる円盤状のデザインに変更されています。