【レビュー】GL.iNet VPN対応無線LANルーター「GL-MT300N-V2(Mango)」

「GL.iNet」の無線LANルーター「GL-MT300N-V2(Mango)」を入手したので仕様や機能を見てみたいと思います。

(本商品はGL.iNet(GL Technologies / Shenzhen Guanglianzhitong Tech Co., Ltd.)より提供を受けています)

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はじめに

GL-MT300N-V2はAmazon.co.jpにおいて「技適認証済」として販売されており、実際に総務省のウェブサイトでも018-180425で工事設計認証を受けていることが確認できます。

総務省 電波利用ホームページ | 技術基準適合証明等を受けた機器の検索(『MT300N』の検索結果)

本体ラベルには技適マーク・番号の表記はありませんが、同梱されているGL-MT300N-V2向けユーザーガイドには技適マーク及び番号が表記されているため、本記事では無線関係の機能を含めた評価を行いたいと思います。

基本仕様

  • 対応通信方式(2.4GHz帯):IEEE 802.11b/g/n
  • 最大通信速度(2.4GHz帯):300Mbps(IEEE 802.11n利用時)
  • CPU:MediaTek MT7628NN(シングルコア 580MHz)
  • RAM:DDR2 128MB
  • フラッシュメモリ:16MB
  • WAN端子:1基(100BASE-TX/10BASE-T)
  • LAN端子:1基(100BASE-TX/10BASE-T)
  • USB端子:2基(2.0 Standard-A x 1基、2.0 Micro-B x 1基)
  • ボタン類:リセットボタン、トグルスイッチ(設定より挙動の変更可能)
  • サイズ:縦58 x 横58 x 高さ25mm
  • 重量:39g

手のひらに収まるような小さい筐体で、USB給電(5V/1A推奨)により動作します。

国内でも「ポータブルルーター」「ホテル用ルーター」等の名称で同程度のサイズのルーターが市販されていますが、USB Standard-A端子を備えているものは比較的珍しいと思われます。

VPNにも対応しており、OpenVPN又はWireGuardのサーバー・クライアントとして利用できます。

外部ネットワークへの接続手段は以下が利用可能です。

  • WAN端子からの接続(DHCP/PPPoE/静的IPアドレス)
  • 既存の無線ネットワーク経由
  • スマートフォンのUSBテザリング経由(USB Standard-A端子使用)
  • USBデータ通信端末経由(USB Standard-A端子使用)

外観・同梱品

筐体は端子部分を除いて黄色のみで、手前側には状態を示すLEDがあります。

背面にはWAN/LAN端子と電源供給用のUSB Micro-B端子、左側面にはUSB Standard-A端子とリセットボタン・トグルスイッチがあります。

同梱品はLANケーブルとUSB Micro-Bケーブル、ユーザーガイドのみとなっています。

設定

電源を入れてしばらくすると他の端末にSSIDが表示され、接続後にブラウザから「http://192.168.8.1」へアクセスすることで設定画面を開けます。
(初回アクセス時には管理者パスワードの新規設定を求められ、以後設定画面を開く際は管理者パスワードが必要になります)

設定画面は(一部に翻訳ミスが見られるものの)日本語表示に対応しており、ほとんどの設定はこの画面で完結させることが可能です。

「その他の設定」→「高級機能」を選択するとOpenWrtの設定画面であるLuCIが開き、更に詳細な設定が可能になります。

設定内容についてはGL.iNetのサイトでドキュメントが公開されています。

基本設定 - GL.iNet Docs

無線通信

通信可能な範囲には不安はあまり感じられませんが、WAN/LAN端子が100BASE-TXまでの対応のため最大速度はどうしても限られてしまいます。

無線で接続したクライアント(SC-02K)とLAN端子に接続したサーバー(Windows 10上のiPerf3 3.1.3)で速度測定を行った結果は以下のようになりました。

[ ID] Interval           Transfer     Bandwidth
[  5]   0.00-1.00   sec  7.56 MBytes  63.4 Mbits/sec
[  5]   1.00-2.00   sec  11.1 MBytes  93.4 Mbits/sec
[  5]   2.00-3.00   sec  9.38 MBytes  78.7 Mbits/sec
[  5]   3.00-4.00   sec  11.0 MBytes  92.6 Mbits/sec
[  5]   4.00-5.00   sec  11.1 MBytes  93.2 Mbits/sec
[  5]   5.00-6.00   sec  9.31 MBytes  78.1 Mbits/sec
[  5]   6.00-7.00   sec  11.3 MBytes  94.8 Mbits/sec
[  5]   7.00-8.00   sec  11.3 MBytes  94.8 Mbits/sec
[  5]   8.00-9.00   sec  9.40 MBytes  78.8 Mbits/sec
[  5]   9.00-10.00  sec  11.3 MBytes  94.8 Mbits/sec
[  5]  10.00-10.03  sec   304 KBytes  92.7 Mbits/sec
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
[ ID] Interval           Transfer     Bandwidth
[  5]   0.00-10.03  sec  0.00 Bytes  0.00 bits/sec                  sender
[  5]   0.00-10.03  sec   103 MBytes  86.3 Mbits/sec                  receiver

総評

OpenWrtを標準で搭載しているルーターであり、購入してすぐにOpenWrt由来の機能を利用できる点はある意味で大きいのではないでしょうか。

設定画面やドキュメントも概ね日本語化されており、日本のユーザーにもある程度配慮されていると思われます。

万人向けの製品であるとは言えず、国内他社の製品に比べると荒削りな点も見られますが、OpenWrtを手軽に試してみたい、テザリングやUSBデータ通信端末によるインターネット接続を利用したいといった目的がある方にはお勧めできるでのはないかと思います。