1月8日から11日までアメリカ・ラスベガスで開催される「CES 2019」に合わせて、TP-LinkがIEEE 802.11ax / 「Wi-Fi 6」対応機種を含む新製品を発表しました。
TP-Link® Bolsters Its Whole Home Mesh Offerings | TP-Link
Archer AX1800:低価格なaxルーター
既にTP-LinkはIEEE 802.11ax対応ルーターとしてトライバンドの「Archer AX11000」とデュアルバンドの「Archer AX6000」を発表済みですが、どちらも無線LANルーターとしては高価な部類に入ります。
(米Amazon.comで販売中のArcher AX6000は350ドル弱です)
今回発表された「Archer AX1800」は希望小売価格が129.99ドルと上記の2モデルに比べて大幅に抑えられており、その代り最大通信速度も上位モデルに劣るものとなっています。
記事投稿時点で製品ページは公開されておらず、リリース内でも通信速度は明記されていませんが、「AX1800」クラスのため5GHz帯で最大1,201Mbps(80MHz幅/2ストリーム)、2.4GHz帯で最大574Mbps(40MHz幅/2ストリーム)のような構成になると思われます。
(参考:Aruba Networks 802.11ax Reference Guide)
発売時期は2019年第3四半期の予定です。
また、AX1800より更に低速な「Archer AX1500」の発売予定もあるようですが、こちらは発売時期・価格ともに不明です。
Deco X10:ax対応メッシュ製品
「Deco X10」はDecoシリーズ初のIEEE 802.11ax対応モデルで、「AX2700」クラスの製品です。
こちらも通信速度は明記されていませんが、トライバンド構成であることから5GHz帯1:最大1,201Mbps+5GHz帯2:最大1,201Mbps+2.4GHz帯:最大287Mbpsのような構成になると思われます。
2ユニットパックの希望小売価格は349.99ドルで、2019年第3四半期に発売される予定です。
RE705X:ax対応中継機
「RE705X」はArcher AX1800と同じく「AX1800」クラスのIEEE 802.11ax対応中継機で、2019年第3四半期に希望小売価格99.99ドルで発売される予定です。
既存ルーターでメッシュネットワークを構築する「OneMesh」
「OneMesh」はリリース内で「ユーザーが新たにWi-Fiシステムを導入することなくメッシュネットワークを構築するためのソリューション」とされており、既存ルーターのファームウェアアップデートやOneMesh対応中継機の追加でメッシュネットワークを構築できるとのことです。
通常の無線LANルーター複数台でメッシュネットワークを構築できるASUSの「AiMesh」や、メッシュ対応を謳うNETGEARの中継機(Nighthawk EX8000など)に相当すると思われます。
Archer C7・Archer A7にOneMesh対応を含む新ファームウェアが提供される他、OneMesh対応の中継機としてIEEE 802.11ac対応の「RE300」(希望小売価格49.99ドル)が4月に発売される予定です。