マザーボードを交換できるNAS「Beelink ME Pro」が登場、2+3ドライブ構造・5GbE対応で300ドル台から

Beelinkは2025年12月19日、公式サイトで「Beelink ME Pro」の予約注文受付を開始しました。同日時点の価格は最も安価なIntel Processor N95 + 12GB RAM + 128GB SSDモデルが369USD（約58,060円）です。

Beelink | Beelink ME Pro

Beelink ME Proは2基の3.5インチ/2.5インチ HDD/SSDと3基のM.2 SSDを搭載可能なNAS（Network Attached Storage）です。M.2 SSD特化型のBeelink ME miniが2025年3月に発表された際、「ME Pro」・「ME MAX」として予告されていた製品の一方となります。

最大の特徴はドライブのみならず背面インターフェースを含むマザーボードそのものが交換可能なモジュール構造となっていることで、ケースはそのままに他のプロセッサを搭載したマザーボードへの換装やアップグレードを行えるほか、マザーボード部分を引き出しての清掃が容易とされています。

2025年12月時点で存在するマザーボードはIntel Processor N95もしくはN150を搭載するものに限られ、イメージ画像で示されているAMD・Arm製プロセッサを搭載するものは存在しません。また、マザーボード単体での販売も開始されていません。

RAMは12GBもしくは16GBのLPDDR5がプロセッサとともにオンボードで実装されており、ユーザーによる拡張・換装には対応していません。RAM容量を変更したい場合はマザーボードの交換が必要です。ストレージはドライブベイに装着したHDD/SSDがSATA、マザーボード裏面に装着したM.2 SSDのうち1基（システム用）がPCI Express 3.0 x2、残る2基がPCI Express 3.0 x1での接続となります。

ネットワークインターフェースは5GBASE-T対応RJ-45端子と2.5GBASE-T対応RJ-45端子を各1基備え、さらにWi-Fi 6（IEEE 802.11ax）およびBluetooth 5.4に対応しています。チップセットは5GBASE-T用にRealtek RTL8126、2.5GBASE-T用にIntel I226-Vが搭載されており、無線部分のものについては公開されていません。その他の外部接続インターフェースは以下のような構成です。