
KDDI株式会社は2025年12月22日、インターネット接続サービス「auひかり ホーム10ギガ・5ギガ」を対象にホームゲートウェイ「HGW-BL4000HM」の提供を開始することを発表しました。2025年12月23日以降の新規契約時に貸与されるほか、既存ユーザーの場合でも3,300円で希望交換が可能です。
auひかり ホーム Wi-Fi 7対応ホームゲートウェイのご提供開始について | サービス・お手続きなどに関するお知らせ | au
HGW-BL4000HMは6GHz帯でWi-Fi 7(IEEE 802.11be)による最大11,520Mbps(4ストリーム/320MHz)、5GHz帯で最大5,765Mbps(4ストリーム/160MHz)、2.4GHz帯で最大1,032Mbps(3ストリーム/40MHz)の通信に対応するトライバンド「BE19000」クラスの製品です。ファームウェア情報のページによるとメーカーはNECプラットフォームズとされており、同社製のWi-Fi 7対応機器が通信事業者を介して提供されるのはHGW-BL4000HMが初と思われます。
2022年から提供されている既存HGWのBL3000HM同様、LAN端子のうち1基が10GBASE-T/5GBASE-T/2.5GBASE-Tに対応し、残る3基のLAN端子は1000BASE-Tまでの対応となっています。この他に電話機接続用のRJ-11端子が1基存在します。USB端子は備わっていません。
従来のHGW同様、内蔵の無線LAN機能を利用するには月額660円の「Wi-Fiパック(内蔵無線LAN親機)」の申し込みが必要です。複数台のメッシュネットワーク対応機器を組み合わせてエリアを拡大するオプションサービス「おうちどこでもWi-Fi」(月額880円)も利用可能ですが、2025年12月時点で提供されている「おうちどこでもWi-Fi」の子機はWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応モデルのみで、Wi-Fi 7に対応したものは未提供となっています。
HGW-BL4000HMとBL3000HMの主な違いは新たにWi-Fi 7がサポートされ、最大消費電力がわずかに軽減されていることです。その他両モデルの主な仕様は下表をご覧下さい。
| HGW-BL4000HM | BL3000HM | |
|---|---|---|
| 対応規格 | IEEE 802.11be/ax/ac/a/b/g/n | IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n |
| 最大通信速度 (6GHz帯) | 11,520Mbps (4ストリーム/320MHz) | 4,803.9Mbps (4ストリーム/160MHz) |
| 最大通信速度 (5GHz帯) | 5,765Mbps (4ストリーム/160MHz) | 4,803.9Mbps (4ストリーム/160MHz) |
| 最大通信速度 (2.4GHz帯) | 1,032Mbps (3ストリーム/40MHz) | 1,147.1Mbps (4ストリーム/40MHz) |
| LAN端子構成 | 10GBASE-T×1 1000BASE-T×3 | 10GBASE-T×1 1000BASE-T×3 |
| 電話機用端子 | RJ-11×1 | RJ-11×1 |
| USB端子 | なし | USB 3.0 Standard-A×1 |
| 最大消費電力 | 36W | 45W |
| 筐体サイズ | 49×249×252mm | 42×257×249mm |
工事設計認証を通過した際の添付資料で筐体内部の画像が公開されており、プロセッサはBroadcom BCM68572、RAMはDDR4 2GB(Samsung K4A8G165WG-BCWE×2)、無線インターフェースはBroadcom BCM67263(6GHz)+ BCM6726(5GHz)+ BCM6711(2.4GHz)、10GBASE-TインターフェースはBroadcom BCM84891Lの構成であることが確認できます。

