有線2.5ギガ対応Wi-Fiルーターの一覧【2023年12月更新】

一般的なGbEよりも高速な最大2.5Gbpsの有線通信に対応するWi-Fiルーターの一覧です。2.5GbE端子の数など機種ごとの大まかなスペックの他、国内では発売されていない機種についても参考として掲載しています。また、2.5GBASE-Tと同じくIEEE 802.3bzに基づいた最大5Gbpsの5GBASE-T対応機種も取り上げています。

より高速な通信を可能にする10ギガビットイーサネット対応のWi-Fiルーター・有線ルーターについては「10ギガ対応Wi-Fi/有線ルーターの一覧」をご覧下さい。

スポンサーリンク

2.5Gポートが2基以上の機種

2基以上の2.5GbE端子を備える機種ではWAN側を最大1Gbps超のインターネット接続サービス(※注)に、LAN側を2.5GbE対応のPCやスイッチに接続して、2.5GbE対応機器を1Gbps超の速度でインターネットに接続することができます。

※注:最大2Gbpsのサービスとしてポピュラーな「NURO 光 2ギガ」シリーズにおいて貸与されるONU一体型ルーター(NSD-G1000Tを除く)のLAN端子は1000BASE-Tまでの対応に留まっており、2.5GbE対応機器であっても1Gbpsを超える速度での通信は行えないため注意が必要です。

ASUS ROG Rapture GT-AX6000

  • 発売時期:2022年9月
  • 通信速度(5GHz帯):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
  • 通信速度(2.4GHz帯):最大1,148Mbps(4ストリーム/40MHz)
  • WAN端子:2.5GBASE-T×1(LAN切替可)
  • LAN端子:2.5GBASE-T×1 + 1000BASE-T×4
  • メッシュネットワーク構築:対応(AiMesh)
  • CPU:4コア 2.0GHz(Broadcom BCM4912)

筐体の四隅に大きく張り出した外部アンテナが特徴的な「ROG Rapture」シリーズのゲーミングルーターです。WAN側とLAN側に各1基の2.5GbE端子を備え、デバイス・通信内容ベースのQoS設定、デバイスごとに接続先を振り分けるVPN Fusion、ゲームに応じたポート転送設定を行うOpenNATなどの機能を利用できます。デザイン違いの「ROG Rapture GT-AX6000 EVA Edition」は日本国内では発売されていません。

ASUS TUF Gaming AX6000

  • 発売時期:2023年4月
  • 通信速度(5GHz帯):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
  • 通信速度(2.4GHz帯):最大1,148Mbps(4ストリーム/40MHz)
  • WAN端子:2.5GBASE-T×1(LAN切替可)
  • LAN端子:2.5GBASE-T×1 + 1000BASE-T×4
  • メッシュネットワーク構築:対応(AiMesh)
  • CPU:4コア 2.0GHz(MediaTek Filogic 830)

国内ではAmazon.co.jp限定の商品として2023年4月に発売されました。ROG Rapture GT-AX6000に比べるとエントリー寄りの"TUF Gaming"ブランドに属するモデルながら、WAN側とLAN側の両方に2.5GBASE-T対応端子を備えています。

I-O DATA WN-DAX3000QR

  • 発売時期:2022年2月
  • 通信速度(5GHz帯):最大2,402Mbps(4ストリーム/80MHz or 2ストリーム/160MHz)
  • 通信速度(2.4GHz帯):最大574Mbps(2ストリーム/40MHz)
  • WAN端子:2.5GBASE-T×1
  • LAN端子:2.5GBASE-T×1 + 1000BASE-T×3
  • メッシュネットワーク構築:非対応
  • CPU:4コア(メーカー・型番・クロック周波数非公開)

I-O DATAの現行製品では唯一WAN側とLAN側に各1基の2.5GBASE-T対応端子を備えるモデルです。LAN側の2.5GBASE-T端子は「ゲーミングポート」と銘打たれ、最大1Gbpsを超えるインターネット接続サービスと2.5GBASE-T対応PCの組み合わせでゲームデータの高速なダウンロードが可能と謳われています。(他社の一部ゲーミング製品に見られる、特定ポートの通信を優先する機能などは備わっていません)

2.5Gポートが1基の機種

バッファロー WNR-5400XE6

  • 発売時期:2022年9月
  • 通信速度(6GHz帯):最大2,401Mbps(2ストリーム/160MHz)
  • 通信速度(5GHz帯):最大2,401Mbps(2ストリーム/160MHz)
  • 通信速度(2.4GHz帯):最大573Mbps(2ストリーム/40MHz)
  • WAN端子:2.5GBASE-T×1
  • LAN端子:1000BASE-T×3
  • メッシュネットワーク構築:対応(Wi-Fi EasyMesh)
  • CPU:非公開

2022年9月に発売されたバッファロー初のWi-Fi 6E対応ルーターです。WAN側固定の2.5GBASE-T端子を1基備えているほか、6GHz帯を含む3つの周波数帯を使ってWi-Fi EasyMeshベースのメッシュネットワーク構築を行えます。

ASUS RT-AX86U

  • 発売時期:2020年9月
  • 通信速度(5GHz帯):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
  • 通信速度(2.4GHz帯):最大861Mbps(3ストリーム/40MHz)
  • WAN端子:1000BASE-T×1 + 2.5GBASE-T×1(LAN切替可)
  • LAN端子:1000BASE-T×4
  • メッシュネットワーク構築:対応(AiMesh)
  • CPU:4コア 1.8GHz(Broadcom BCM4908)

2020年に発売されたASUS製ゲーミングルーターです。本機およびデザイン違いの「RT-AX86U ZAKU II EDITION」はWAN/LAN兼用の2.5GBASE-T対応端子を1基備えますが、2021年に発売されたRT-AX86Sは全ポートが1000BASE-Tとなった他、CPUコア数やRAMもRT-AX86Uから削減されているため注意が必要です。

2022年12月にはプロセッサがBroadcom BCM4908(Arm B53 4コア 1.8GHz)からBroadcom BCM4912(同 2.0GHz)に変更されパフォーマンスが向上したRT-AX86U Proが発売されました。

ASUS ZenWiFi AX (XT8)

  • 発売時期:2020年6月
  • 通信速度(5GHz帯1):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
  • 通信速度(5GHz帯2):最大1,201Mbps(2ストリーム/80MHz)
  • 通信速度(2.4GHz帯):最大574Mbps(2ストリーム/40MHz)
  • WAN端子:2.5GBASE-T×1
  • LAN端子:1000BASE-T×3
  • メッシュネットワーク構築:対応(AiMesh)
  • CPU:4コア 1.5GHz(Broadcom BCM6755)

ASUSから「ZenWiFi」シリーズ初のWi-Fi 6対応モデルとして2020年に発売されました。デザインの近いIEEE 802.11ac(Wi-Fi 5)モデルの「ZenWiFi AC (CT8)」は全ポートが1000BASE-Tに留まっています。

5GHz帯の片方を6GHz帯に置き換えたトライバンド「AXE6600」構成のZenWiFi ET8、5GHz帯を高速化したトライバンド「AX7800」構成のZenWiFi XT9も2.5GBASE-T対応のWAN端子を備えていますが、どちらも国内では発売されていません。

I-O DATA WN-DAX3600QR

  • 発売時期:2021年9月
  • 通信速度(5GHz帯):最大2,402Mbps(4ストリーム/80MHz)
  • 通信速度(2.4GHz帯):最大1,147Mbps(4ストリーム/40MHz)
  • WAN端子:2.5GBASE-T×1
  • LAN端子:1000BASE-T×4
  • メッシュネットワーク構築:非対応
  • CPU:非公開

2021年にI-O DATA初の2.5GbEルーターとして発売されたモデルです。WAN端子のLAN側切替には対応していません。

I-O DATA製品ではWN-DAX5400QRも2.5GBASE-T対応WAN端子を備えており、こちらは5GHz帯の通信速度がWN-DAX3600QRよりも向上しているほか、WN-DAX3600QRでは行えない中継機・コンバーター(子機)としての運用にも対応しています。

NECプラットフォームズ Aterm WX3600HP

  • 発売時期:2021年6月
  • 通信速度(5GHz帯):最大2,402Mbps(4ストリーム/80MHz)
  • 通信速度(2.4GHz帯):最大1,147Mbps(4ストリーム/40MHz)
  • WAN端子:2.5GBASE-T×1(LAN切替可)
  • LAN端子:1000BASE-T×4
  • メッシュネットワーク構築:非対応
  • CPU:2コア(メーカー・型番・クロック周波数非公開)

2023年12月現在、NECプラットフォームズの市販品では(10GBASE-Tポート搭載のWX11000T12/WX6000HPを除き)唯一の2.5GBASE-T対応Wi-Fiルーターです。Amazon.co.jp限定で販売されているAterm AX3600HP(AM-AX3600HP)は同等商品であり、仕様の違いはありません。

NETGEAR Nighthawk Tri-Band AX12 RAX200

  • 発売時期:2019年11月
  • 通信速度(5GHz帯1):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
  • 通信速度(5GHz帯2):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
  • 通信速度(2.4GHz帯):最大1,147Mbps(4ストリーム/40MHz)
  • WAN端子:1000BASE-T×1 + 2.5GBASE-T×1(WAN/LAN切替可)
  • LAN端子:1000BASE-T×4
  • メッシュネットワーク構築:非対応
  • CPU:4コア 1.8GHz(メーカー・型番非公開)

2019年11月に発売されたトライバンドモデルで、Wi-Fi 6世代のNighthawkシリーズではハイエンドに位置付けられます。無線部分の最大通信速度は高いものの、有線部分は1基の2.5GBASE-T端子を備えるに留まっています。当初はフレッツ網におけるIPv6 IPoE/IPv4 over IPv6接続サービスに非対応でしたが、2022年8月のファームウェアアップデートで「transix」および「v6プラス」をサポート済みです。

NETGEAR Orbi WiFi 6 RBR850

  • 発売時期:2020年1月
  • 通信速度(5GHz帯1):最大2,402Mbps
  • 通信速度(5GHz帯2):最大2,402Mbps
  • 通信速度(2.4GHz帯):最大1,147Mbps(4ストリーム/40MHz)
  • WAN端子:2.5GBASE-T×1
  • LAN端子:1000BASE-T×4
  • メッシュネットワーク構築:対応(独自)
  • CPU:4コア 2.2GHz(メーカー・型番非公開)

トライバンド「AX6000」構成を採るOrbi WiFi 6の内、ルーターのRBR850のみ2.5GBASE-T対応のWAN端子を備えています。RBR850のLAN端子、サテライトとなるRBS850のWAN/LAN端子はすべて1000BASE-Tまでの対応です。

TP-Link Archer AX80

    • 発売時期:2022年12月
    • 通信速度(5GHz帯):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
    • 通信速度(2.4GHz帯):最大1,148Mbps(4ストリーム/40MHz)
    • WAN端子:2.5GBASE-T×1・1000BASE-T×1(LAN切替可)
    • LAN端子:1000BASE-T×3
    • メッシュネットワーク構築:対応(独自)
    • CPU:4コア 1.6GHz

TP-Linkが2022年以降日本市場に投入しているアンテナ内蔵・縦置き型無線LANルーターのうち、2.5GbEに対応しているのはArcher AX80(およびAmazon.co.jp専売のArcher AXE5400)に限られています。

従来の2.5GbE対応モデルであるArcher AX90等に比べるとアンテナが内蔵されたことで設置場所を選びやすくなったほか、国内のIPv6 IPoE/IPv4 over IPv6接続サービスやWi-Fi EasyMeshにも対応しています。

Synology RT6600ax

  • 発売時期:2022年6月
  • 通信速度(5GHz帯1):最大4,800Mbps(4ストリーム/160MHz)
  • 通信速度(5GHz帯2):最大1,200Mbps(2ストリーム/80MHz)
  • 通信速度(2.4GHz帯):最大600Mbps(2ストリーム/40MHz)
  • WAN端子:1000BASE-T×1 + 2.5GBASE-T×1(LAN切替可)
  • LAN端子:1000BASE-T×3
  • メッシュネットワーク構築:対応(独自)
  • CPU:4コア 1.8GHz(Qualcomm IPQ6018)

2022年に発売されたSynology初のWi-Fi 6ルーターです。各種プロトコルによるリモートアクセスVPN環境を構築する「VPN Plus Server」、ルーターに接続したストレージ内のデータをネットワーク上で共有する「Media Center」などの機能をSynology Router Manager(SRM)のパッケージとして追加できます。

国内未発売の機種

2023年12月までに日本国内で発売されていない2.5GbE対応製品の一部を取り上げます。すべての機種を網羅することはできていないためご了承下さい。

ASUS TUF-AX3000 V2(1ポート)

TUF-AX3000(参考)
  • 通信速度(5GHz帯):最大2,402Mbps(2ストリーム/160MHz)
  • 通信速度(2.4GHz帯):最大574Mbps(2ストリーム/40MHz)
  • WAN端子:2.5GBASE-T×1
  • LAN端子:1000BASE-T×4
  • メッシュネットワーク構築:対応(AiMesh)
  • CPU:4コア 1.7GHz(メーカー・型番非公開)
  • 参考価格:349.99ドル(Amazon.com)

TUF Gaming AX3000 V2 - Tech Specs|WiFi Routers|ASUS Global

日本国内で発売済みの旧TUF-AX3000、無線部分の仕様が近いRT-AX58U・RT-AX3000・RT-AX3000 V2はいずれもすべての端子が1000BASE-Tまでの対応に留まるのに対し、国内未発売のTUF-AX3000 V2はWAN端子のみ2.5GBASE-Tに対応しています。

ASUS ZenWiFi Pro ET12/XT12(2ポート)

  • 通信速度(6GHz帯 or 5GHz帯1):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
  • 通信速度(5GHz帯2):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
  • 通信速度(2.4GHz帯):最大1,148Mbps(4ストリーム/40MHz)
  • WAN端子:2.5GBASE-T×1
  • LAN端子:2.5GBASE-T×1 + 1000BASE-T×2
  • メッシュネットワーク構築:対応(AiMesh)
  • CPU:4コア 2.0GHz(メーカー・型番非公開)
  • 参考価格:899.99ドル(Amazon.com・ZenWiFi Pro ET12 2ユニット

メッシュネットワーク製品「ZenWiFi」シリーズにおける2022年現在のフラッグシップモデルです。ZenWiFi Pro ET12は6GHz/5GHz/2.4GHz、XT12は5GHz/5GHz/2.4GHz帯のトライバンド構成で、最大通信速度はどちらも変わりません。

H3C Magic NX15000(1ポート)

  • 通信速度(5GHz帯1):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
  • 通信速度(5GHz帯2):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
  • 通信速度(5GHz帯3):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
  • 通信速度(2.4GHz帯):最大574Mbps(2ストリーム/40MHz)
  • WAN端子:2.5GBASE-T×1
  • LAN端子:1000BASE-T×3
  • メッシュネットワーク構築:対応(EasyMesh)
  • CPU:2コア 1.0GHz(Qualcomm IPQ5018)+ 2コア 1.0GHz(Qualcomm IPQ5000)
  • 参考価格:1249人民元(JD.com)

H3C Magic NX15000万兆Wi-Fi 6路由器-新华三集团-H3C

H3C Magic NX15000拆机和评测,一款四频Wi-Fi 6-路由器交流(筐体内部の画像、速度測定結果など)

無線部分で3つの5GHz帯と1つの2.4GHz帯を同時に運用するためプロセッサを2つ搭載する特殊な構成を採っているものの、有線部分はWAN端子1基が2.5GBASE-Tに対応するのみとなっています。

【Wi-Fi 7】TP-Link Archer BE550(5ポート)

  • 通信速度(6GHz帯):最大5,760Mbps(4ストリーム/160MHz)
  • 通信速度(5GHz帯):最大2,880Mbps(2ストリーム/160MHz)
  • 通信速度(2.4GHz帯):最大574Mbps(2ストリーム/40MHz)
  • WAN端子:2.5GBASE-T×1
  • LAN端子:2.5GBASE-T×4
  • メッシュネットワーク構築:対応(OneMesh/EasyMesh)
  • 価格:299.99USD(Amazon.com)

TP-LinkのWi-Fi 7ポートフォリオにおけるスタンダードモデルとして2022年11月に発表されました。上位モデルと異なり10GbEには対応しないものの、1基のWAN端子と4基のLAN端子すべてが2.5GBASE-Tに対応しています。

なお、2023年12月までに発表されているTP-LinkのWi-Fi 7ルーター(Decoシリーズを除く)はArcher BE805以外の全モデルが複数の2.5GbE対応LAN端子を備えています。

TP-Link Archer AX3200(1ポート)

  • 通信速度(5GHz帯1):最大1,440Mbps(3ストリーム/80MHz)
  • 通信速度(5GHz帯2):最大1,201Mbps(2ストリーム/80MHz)
  • 通信速度(2.4GHz帯):最大574Mbps(2ストリーム/40MHz)
  • WAN端子:1000BASE-T×1 + 2.5GBASE-T×1(LAN切替可)
  • LAN端子:1000BASE-T×3
  • メッシュネットワーク構築:対応(OneMesh)
  • CPU:3コア 1.5GHz(メーカー・型番非公開)

Archer AX3200 | AX3200 Tri-Band Wi-Fi 6 Router | TP-Link

Archer AX90に似た放射状デザインの筐体と変則的な7ストリーム・トライバンド「AX3200」構成が特徴です。アメリカではCostco限定で販売されており、同様の販路限定モデルとして2.5GbE対応WAN端子を備えるBest Buy専売の「Archer AX3000 Pro」が存在します。

TP-Link 中国市場向け製品群

TL-XTR10280易展Turbo版

TP-Linkは中国市場向けに他の地域と異なる製品を投入しており、この中にも2.5GbE対応製品が多数含まれています。10GbE対応製品と同様、これらの製品が中国以外の地域で発売される可能性は極めて低いと思われるため、あくまでも参考としてご覧下さい。

5Gポートを備える機種

2.5GBASE-Tと同じくIEEE 802.3bzに基づき、ツイストペアケーブルで最大5Gbpsの通信を行う規格として5GBASE-Tが存在します。既設配線がCAT6準拠であれば両端の機器を5GBASE-T対応のものに入れ替えることで最大5Gbpsの通信が可能となります。

ただしNICやスイッチを含む5GBASE-T対応機器は2.5GBASE-T対応機器よりも種類が少なく、無線LANルーターにおける搭載例も非常に限られています。

NETGEAR Nighthawk AX12 RAX120

  • 発売時期:2019年7月
  • 通信速度(5GHz帯2):最大4,804Mbps(8ストリーム/80MHz)
  • 通信速度(2.4GHz帯):最大1,147Mbps(4ストリーム/40MHz)
  • WAN端子:1000BASE-T×1 + 5GBASE-T×1(WAN/LAN切替可)
  • LAN端子:1000BASE-T×4
  • メッシュネットワーク構築:非対応
  • CPU:4コア 2.2GHz(メーカー・型番非公開)

RAX80と共にNETGEAR初のWi-Fi 6ルーターとして2018年に発表され、国内では2019年に発売されました。以後のNighthawkシリーズ上位モデル(RAX200・RAXE500・RAXE300)に見られる翼状のアンテナは本機が嚆矢です。

10GBASE-T対応機器

10GBASE-T対応機器の多くは同一ポートで5GBASE-T/2.5GBASE-T/1000BASE-Tをサポートしており、10GbE対応機器がない環境でも利用可能です。詳細は以下の記事をご覧下さい。