Wi-Fi 7メッシュ機「eero Pro 7」・「eero 7」が国内で発売、IPv4 over IPv6対応

2025年6月10日現在、Amazon.co.jpで無線LANルーター「eero Pro 7」および「eero 7」の予約注文受付が行われています。価格は前者が44,800円、後者が19,800円(いずれも税込)で、2025年6月25日に発売される予定です。

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eero Pro 7はWi-Fi 7(IEEE 802.11be)に対応し、6GHz帯で2ストリーム、5GHz帯で2ストリーム、2.4GHz帯で2ストリームによる「BE10800」クラスの通信速度を確保した製品です。ただし「BE10800」クラスの通信を行えるのはアメリカのように5GHz帯で240MHz幅を運用できる地域に限られ、日本を含む最大160MHz幅の地域では6GHz帯が最大5,764Mbps(2ストリーム/320MHz)、5GHz帯が最大2,882Mbps(2ストリーム/160MHz)、2.4GHz帯が最大688Mbps(2ストリーム/40MHz)の「BE9300」相当となります。

無線LANのほかにスマートホーム機器との連携のため、Bluetooth Low Energy 5.0およびMatter・Thread・ZigBeeがサポートされています。

有線インターフェイスは5GBASE-T対応端子を2基備え、WAN/LANの判別は自動で行われます。また、付属の27W電源アダプタの接続用に1基のUSB Type-C端子が存在します。プロセッサは4コア 1.5GHz、RAMは1GB、フラッシュメモリは4GBです。

eero Max 7・eero Pro 6E・eero 6+はフレッツ網におけるIPv6 IPoE/IPv4 over IPv6接続サービスに対応していない状態で2024年9月に発売されましたが、eero Pro 7の商品ページには「IPv4 over IPv6に対応しています。」との記述があり、仕様にも「IPoE (IPv4 over IPv6)」の表記が見られます。ただし2025年6月10日現在は公式サイトに詳細がなく、eeroOSのリリースノートにも関連する記述が確認できないため、具体的にどのIPv4 over IPv6サービスをサポートしているかは定かではありません。

Amazonのプレスリリースによると対応方式はMAP-EおよびDS-Liteで、各サービス(transix・v6プラス・IPv6オプション・OCNバーチャルコネクト・クロスパス・v6 コネクト等)への対応状況は明示されていません。既存3機種(eero Max 7・eero Pro 6E・eero 6+)も2025年6月10日以降の出荷分よりIPv6 IPoE/IPv4 over IPv6が利用可能になり、すでに使用中の既存3機種には2025年夏を目処にIPv6 IPoE/IPv4 over IPv6対応アップデートの提供が予定されています。

メッシュネットワーク構築機能はeero独自の「TrueMesh」で、他社製品との組み合わせは不可能です。


eero 7はWi-Fi 7に対応し、5GHz帯で2ストリーム、2.4GHz帯で2ストリームによる「BE5000」クラスの通信速度を確保した製品です。こちらも日本を含む最大160MHz幅の地域で利用する際は5GHz帯が最大2,882Mbps(2ストリーム/160MHz)、2.4GHz帯が最大688Mbps(2ストリーム/40MHz)の「BE3600」相当となります。

有線インターフェイスは2.5GBASE-T対応端子を2基備え、WAN/LANの判別は自動で行われます。給電用のUSB Type-C端子、スマートホームハブとしての機能はeero Pro 7と同様です。プロセッサは4コア 1.1GHz、RAMは1GB、フラッシュメモリは4GBです。