GMKtecからミニPC「G10」が登場、2019年のRyzen 5 3500Uを搭載

https://www.gmktec.cn/blog/5968/

GMKtec(深圳市极摩客科技有限公司)は2025年6月、中国向け公式サイトおよびWeiboアカウント上でミニPC「G10」の概要を公開しました。

极摩客G10:搭载Ryzen 5 3500U 、Max35W、双SSD/DDR/Type-C – GMK极摩客官方网站

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G10はプロセッサとしてAMD Ryzen 5 3500Uを搭載し、Windows 11 ProがプリインストールされたミニPCです。2025年6月10日時点で中国以外の地域では発表されていないものの、過去のG*シリーズはNucBox G*として他の地域にも投入されており、G10も「NucBox G10」等の名称で投入されることが見込まれます。

Ryzen 5 3500Uは"Zen+"アーキテクチャ・4コア/8スレッド・ベース2.1GHz/最大3.7GHzのCPU部分、"Vega"アーキテクチャ・8CU・最大1,200MHzのGPU部分(Radeon Vega 8)から成る"Picasso"世代のプロセッサです。2019年発売の古い製品であり、他のGMKtec現行モデルに搭載されているAMD製プロセッサには大きく劣るものの、低価格帯ミニPCに多く搭載されているIntel Processor N100・N150をPassMarkスコアでは2割ほど上回ります。

なお、公式サイト掲載の画像には「MAX 35W」の表記があり、cTDP(Configurable TDP)がデフォルトの15WからRyzen 5 3500Uの上限、Ryzen 5 3550Hのデフォルト値にあたる35Wまで引き上げられているのではないかと思われます。

RAMはDDR4-2400、ストレージはPCI Express 3.0 x4接続をサポートし、現在公開されている構成は1,199CNY(約24,200円)の16GB RAM + 512GB SSDのみです。

インターフェイスの詳細は未公開ですが、HDMI + DisplayPort + USB Type-Cの最大3画面出力が可能で2.5GBASE-T対応端子を備えるとされています。