「J:COM NET」が標準でWi-Fi 7対応に、10Gコースの機器は10GbE×1 + 2.5GbE×2のLAN端子を搭載

JCOM株式会社は2025年11月5日、インターネット接続サービス「J:COM NET」においてWi-Fi 7(IEEE 802.11be)対応機器の提供を開始することを発表しました。2025年11月6日以降の申し込みが対象となります。

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ーあたらしいJ:COM 光 はじまるー世界最速規格※1 Wi-Fi 7を「J:COM NET」に標準搭載11月6日(木)提供開始| ニュースリリース | JCOM株式会社 | J:COM

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Wi-Fi 7対応機器の提供対象となるのはJ:COM NETで提供される1ギガコース以上の品目です。一部対象外のサービスも存在するとのことですが、該当サービスの具体例は明示されていません。

機器の主な仕様は以下の通りです。メーカーは公表されていないものの、型番および認証情報からどちらもZTE製と見られます。

H8749Q
(主に10Gコース等で提供)
H6729Q
(主に1Gコース等で提供)
対応規格IEEE 802.11be/ax/ac/a/b/g/nIEEE 802.11be/ax/ac/a/b/g/n
対応周波数帯 (空間ストリーム数)6GHz帯 (4ストリーム)
5GHz帯 (4ストリーム)
2.4GHz帯 (4ストリーム)
6GHz帯 (4ストリーム)
5GHz帯 (4ストリーム)
2.4GHz帯 (2ストリーム)
LAN端子10GbE×1
2.5GbE×2
2.5GbE×2
サイズ / 重量W40×H232×D215mm / 0.95kgW50×H227×D215mm / 0.85kg

最大10Gbpsのインターネット接続サービスで提供される機器は10GBASE-T対応端子を1基、1000BASE-T対応端子を3基程度備える構成が多いのに対し、H8749Qは10GbE対応端子1基のほかに2.5GbE対応端子を2基備えた珍しい構成となっています。あくまでも2.5GbEであり複数の10GbE対応機器を接続することはできないものの、別途スイッチを用意することなく複数台の機器でマルチギガビット接続を行えるのはメリットと言えるでしょう。

H6729Qは工事設計認証を通過した際の添付資料が公開されており、プロセッサはSanechips(深圳市中兴微电子技术有限公司)製のZX279133、無線インターフェースはMediaTek MT7996AV + MT7977AN + MT7977BN + MT7975Nを搭載していることが確認できます。H8749QはWi-Fi Allianceの認証情報からトライバンド「BE19000」構成であると判別できるものの、ハードウェア構成は不明です。