【レビュー】GameSir X2 Pro スマートフォン向けゲームパッドでXbox Cloud Gamingをプレイ

GameSirのスマートフォン用ゲームパッド「GameSir X2 Pro」を入手しました。コラボレーションモデルでありデザインや一部ボタンにも変更が加えられた本製品について仕様や機能を見てみたいと思います。

(本商品はGameSir / Guangzhou Chicken Run Network Technology Co.,Ltd.より提供を受けています)

GameSir公式サイトからの購入時に使用できるクーポンコードを記事末尾に記載しています。

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GameSir X2 Proの概要

GameSir X2 Pro
Moonlight White

GameSir X2 Proは従来のGameSir X2シリーズと同じく、スマートフォンに接続してNintendo Switchライクな操作を可能とするゲームパッドです。インターフェイスはUSB Type-Cのため、利用可能なスマートフォンはUSB Type-C端子を備えるAndroid端末に限られます。

今回はXboxとのコラボレーションモデルとして投入され、デザインがXboxコントローラーを意識したものとなった他、Xbox Cloud GamingでPC向けゲームをプレイできる「Xbox Game Pass Ultimate」の利用権(1ヶ月分)が付属しています。

外観・付属品

これまでGameSir製品のパッケージには黒と赤を基調としたデザインが多く用いられていたのに対し、GameSir X2 ProはXboxとのコラボレーションに合わせた白と緑のパッケージデザインが印象的です。表面右下には「Designed for Xbox」、左下には1ヶ月分の「Xbox Game Pass Ultimate」利用権が付属することが記載されています。

基本的なレイアウトはGameSir X2 Type-C (2021)に準じますが、ABXYボタンはGameSir X2 Bluetooth・X2 Lightning・X3 Type-Cと同じXbox基準の配置となり、Xboxコントローラー同様の配色が為されています。従来製品ではホームボタンやターボボタンが配置されていた右側スティック下部にはXboxロゴが目立ちます。

カラーリングはXbox純正コントローラーなどを意識したと思われる「Midnight Black」で、GameSir X2 Bluetoothにあったチープさは緩和されています。今回入手したモデルの他、カラーバリエーションとして「Moonlight White」が存在します。裏面にはGameSir Xシリーズ初のプログラマブルボタンが2基(M1・M2)設けられました。

使用方法

スマートフォンとの接続

GameSir X2 ProとスマートフォンはUSB Type-Cで接続されます。横向きにしたスマートフォンをUSB Type-C端子に合わせて装着し、GameSir X2 ProのLEDが点灯に切り替われば接続完了です。GameSir X3 Type-C同様にスマートフォンの対応サイズは110mm~179mmとされており、極端に小さい機種を除いて大半のAndroidスマートフォンを装着できます。

今回はPixel 6およびTCL 10 Proを装着しましたが、Pixel 6において顕著なリアカメラ部分の段差が装着時に干渉することはありませんでした。ケースの厚みがあるとUSB Type-Cプラグを正常に挿入できない場合があるため、ケースを取り外した状態での利用をお勧めします。

Xbox Game Pass Ultimateの適用

GameSir X2 ProにはMicrosoftが提供するXbox Game Pass Ultimateの1ヶ月利用権が付属しています。付属カードのスクラッチ部分を剥がし、記載されているコードをMicrosoft アカウントのコード入力ページから入力することで適用されます。

コード入力後はXbox Game Pass Ultimateの自動更新が有効な状態になるため、継続利用を希望しない場合はMicrosoft アカウントの「サービスとサブスクリプション」から自動更新を停止する必要があります。

操作感

GameSir X2 ProではGameSir Xシリーズとして初めてアナログトリガーが採用されました。これによってLT・RTは入力の段階を検知できるようになり、操作音もほぼ無くなっています。トリガーの感触は柔らかめで、さほど力を入れずに押し込むことができます。

他のボタンの操作感は従来モデルとあまり変わりませんが、ABXYボタンやD-Padの操作音はGameSir X2 Bluetoothに比べてやや大きくなりました。LB・RBはマウスボタンのような「カチッ」とした操作音で変わりません。また、ABXYボタンのみ光沢のある素材が用いられているため、ABXYボタンと右スティックで親指を移動させた際などに多少の違和感があります。

ボタンの挙動

「Gamepad Tester」で確認したGameSir X2 Proの挙動はスクリーンショットの通りです。LT・RTはBUTTON_L2・BUTTON_R2およびGAS・BRAKEとして認識され、入力の段階を検知できるようになっています。

プログラマブルボタンの設定

背面のプログラマブルボタンは初期状態で設定されておらず、使用する前にボタンを割り当てる必要があります。スマートフォンに装着した状態で左上のビューボタンと右上のメニューボタン、割り当てたい方の背面ボタンを長押しすると左右のLEDが点滅し、この状態で押したボタンが割り当てられます。

なお、GameSir X2 Proのファームウェア更新やボタンレイアウトの変更を行う場合、Google PlayもしくはGameSirのサイト・Githubレポジトリで配布されているv4.2.9以降のGameSir公式アプリ(com.xiaoji.xtouch.google)が必要です。

クラウドゲーミングでの使用

今回はGameSir X2 Proのセールスポイントであるクラウドゲーミングサービス「Xbox Cloud Gaming」でのゲームプレイを試しました。スマートフォンはGoogle Pixel 6およびTCL 10 Proを使用しています。

GameSir X2 Proは通常の有線ゲームパッドとして動作するため、ゲームパッドをサポートしているものであればXbox Cloud Gaming以外のクラウドゲーミングサービスやAndroid向けアプリでも使用可能です。

Xbox Cloud GamingにはXbox.comからアクセスでき、『Forza Horizon 5』、『Tom Clancy's Rainbow Six Siege Deluxe Edition』、『ARK: Ultimate Survivor Edition』、『Microsoft Flight Simulator: Standard Game of the Year Edition』などのモバイル端末でないゲームをプレイできます。ゲームパッドは標準で認識され、設定等は必要ありません。(一時的に認識されていない場合はボタンプッシュで有効になります)

ゲームパッドによる操作自体は快適であり、ボタンやアナログスティック・トリガーの入力に問題を感じることはありませんでした。ただしクラウドゲーミング特有の遅延や映像の乱れが環境によって発生しうる点には留意が必要です。

総評

GameSir X2 Proは従来のGameSir Xシリーズに欠けていたアナログトリガーが実装されたことで一般的なPC用ゲームパッドに近い操作が可能となり、マットブラック系のデザインによって従来製品のチープ感も緩和されました。従来製品から引き継がれている大きめのボタン操作音が個人的には気になる要素ですが、スマートフォンに取り付けるタイプのゲームパッドを探している方には有力な選択肢となり得ると思われます。

GameSir公式サイトでGameSir X2 Proを購入する際、決済画面でクーポンコード「24WX2P」を入力すると通常価格から8%オフで購入可能になります。有効期限は2022年9月30日のため、利用する場合はお早めにどうぞ。