2022年9月2日から9月6日にかけてドイツで開催されるIFA Berlin 2022に合わせ、TP-Linkから同社製品に関する情報が公開されました。その中からこれまでに公表されていないと思われる製品を本記事において紹介します。
TP-Link auf der IFA 2022 - Networking made easy. Start your Smart Life now.
今回メディア向けとして公開された資料に含まれている「Consumer Networking Product Guide」では、TP-Linkが2022年時点で販売している、もしくは今後の発売が予定されているほぼ全ての個人向けネットワーク製品が紹介されています。現在の同社製品を把握する意味では有用な資料ですが掲載数が膨大なため、本記事では今回が初出と思われる製品を中心に取り上げます。
「Consumer Networking Product Guide」全文(PDF・約11MB)
Archer AX80
現行製品のArcher AX90に類似した放射状の筐体デザインと8基の外部アンテナが特徴的なデュアルバンド「AX6000」クラスの無線LANルーターです。合計ストリーム数はArcher AX90やWi-Fi 6E対応モデルのArcher AXE95と等しいものの、デュアルバンド構成となり2.4GHz帯にストリーム数が回ったことでクラスは「AX7800」から「AX6000」に後退しています。
端子構成はArcher AX90・AXE95と変わらず、2.5GBASE-T対応のWAN/LAN兼用端子を1基、1000BASE-T対応のWAN/LAN兼用端子を1基、1000BASE-T対応のLAN端子を3基備えています。
なお、資料には「AX80(EU/JP) will have a new appearance and will be released soon.」との記載があり、日本市場向けに投入されるArcher AX80はArcher AX90・AXE95と異なるデザインが用いられるようです。
Deco X80
Archer AX80と同じく5GHz帯で最大4,804Mbps、2.4GHz帯で最大1,148Mbpsの通信に対応するデュアルバンド「AX6000」クラスのメッシュルーターです。「AX3000」クラスのDeco X60・X50を上回り、デュアルバンドのDecoシリーズでは最速となります。デザインは既に発表されているDeco XE75に類似し、1基の2.5GBASE-T対応端子と2基の1000BASE-T対応端子を備えています。
およそ2年前のIFA 2020では同クラスで5G/4Gの無線WAN接続に対応する「Deco X80-5G」が発表されていました。
TX201
TP-Link製品では初と思われるPCI Express接続の2.5GBASE-Tインターフェイスカードです。Low Profileブラケットが取り付けられたカードの外観が確認できるのみで、詳細な仕様は明らかになっていません。
デザインが変更された製品
TP-Linkは2022年1月のCES 2022でも複数の新製品を発表していましたが、この内少なくともWi-Fi 6対応中継機の「RE900XD」、屋外向けメッシュルーターの「Deco X50-Outdoor」は初出時と異なるデザインになったようです。RE900XDは既にTP-Link公式サイトで製品ページが公開されており、Decoシリーズ上位モデルと縦置型無線LANルーターの中間に位置するような外観を確認できます。