2020年2月にトーンモバイルから最新モデルとなる「TONE e20」が発表されたことに合わせ、トーンモバイルおよび現在同サービスを展開するDTI・フリービットからこれまでに発売されたスマートフォンを振り返ってみたいと思います。
2013年:freebit PandA (1st Lot)
フリービットグループ、総力を結集してスマートフォンキャリア事業に参入 新ブランド「freebit mobile」スタート
フリービットが2013年に「freebit mobile」を立ち上げた際、鳴り物入りで発売された端末が「freebit PandA」(1st Lot)です。
メール・通話用途のスマートフォン・電子書籍用途のタブレットを1台にまとめられる端末とされ、5インチのディスプレイを搭載した上で今では完全に死語となった「ファブレット」として発売されました。
2014年には一部仕様が変更された「PandA 2nd Lot」(PandA e14)に切り替わっています。
余談ですが、「freebit mobile」開始時のプロデューサーとして上がっている迫慶一郎氏の名前は2020年の「TONE e20」発表時のリリースでも確認できます。
2014年:freebit PandA m14 (3rd Lot)
“スマホを変えるスマホ”のfreebit mobile 進化し続けるオリジナルスマホ「PandA」の3rd Lotを販売開始
5.5インチPandA 端末詳細 | トーンモバイル
2nd Lot発売から約半年後、ハードウェア仕様の変更を図った上で投入されたモデルです。
ディスプレイが5.5インチ、バッテリーが2,500mAhに変更され、OSはAndroid 4.2.2となりました。
LTEはこの時点でもサポートされておらず、国内では3G(W-CDMA)のみの対応となっています。
2015年:TONE m14
トーンモバイル、日本のスマホを変えるTのスマホ"TONE"を5月5日より始動
2015年にフリービットがカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)との資本・業務提携を行い「トーンモバイル」が誕生した後、PandA m14と同様のハードウェアを「TONE」色に染め上げた「TONE m14」が2015年5月に発売されました。
PandA m14発売時には他の候補がある程度限られていたSIMロックフリー端末も、この時期になると同じく2015年5月発売のASUS ZenFone 2、NTTレゾナントが取り扱ったZTE製の「gooのスマホ g03」、前年末に投入されたHuawei Ascend Mate7など(当時基準で)快適に動作可能な性能を確保したモデルが登場しており、TONE m14のスペックは次第に見劣りの避けられないものとなりつつありました。
2015年:TONE m15
【オンライン限定】 TONE新機種、本日13時から先行発売開始! | お知らせ | TONE(トーン)
TONE m15 端末詳細 | トーンモバイル
TONE m14の発売から約半年後、ハードウェアを完全に一新した「TONE m15」が発売されます。
このモデルでようやくLTEに対応し、RAMやバッテリーも増量されました。
LTEはBand 1/3/19だけでなく1.5GHz帯のBand 21にも対応しています。
NFCを利用して箱に端末を置くと問題の自動修正を行う「置くだけサポート」がこのモデルで搭載されています。
2017年:TONE m17
防水・防塵・耐衝撃のスマホ「TONE m17」発売!これまでの機種と何が違う? | TONE公式コラム|トーンモバイル
TONE m17 端末詳細 | トーンモバイル
空白の2016年を経て2017年夏に発売されたモデルが「TONE m17」です。
富士通コネクテッドテクノロジーズが同年に発売した「arrows M04」がベースとなっており、ベースモデルと同様に防水防塵性能(ハンドソープ洗浄対応)やおサイフケータイ・ワンセグ機能を備えています。
2019年:TONE e19
トーンモバイル、機能性が大幅に向上した、全世代対象の新端末「TONE e19」を19,800円で発売
このモデルよりWikoの端末がベースとなり、TONE m17にあったおサイフケータイ・ワンセグなどの機能は再び搭載されない状態に戻ったものの、基本的な性能はQualcomm Snapdragon 450の採用(TONE m17はSnapdragon 410 MSM8917)やRAM/ストレージの増量(2GB/16GB→3GB/32GB)などで向上しています。
2020年:TONE e20
2019年10月にフリービットとCCCが提携解消を発表してから初の新端末となった「TONE e20」は引き続きWikoの端末をベースとし、更なる基本性能の引き上げやAI技術による機能の追加が図られています。