ヤマハ、小規模拠点向けのWi-Fi 6対応ルーター「NWR100」を59,400円で発売

ヤマハ株式会社は2025年8月27日、無線LANルーター「NWR100」を発表しました。希望小売価格は59,400円(税込)で2025年9月に発売される予定です。

NWR100 特長

NWR100技術資料

1台で簡単に無線LANとインターネット接続環境を構築・運用できる小規模拠点向けモデル ヤマハ 無線LANルーター『NWR100』 - ニュースリリース - ヤマハ株式会社

スポンサーリンク

NWR100はヤマハの現行製品では唯一となる、無線LANアクセスポイント機能を本体に統合したルーターです。無線LAN機能とルーター機能の両方を単一のハードウェアに搭載することで、無線LAN環境が必要なオフィス・店舗など小規模拠点の需要をNWR100のみで満たせるようになっています。

無線LAN部分は5GHz帯でWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)による最大1,201Mbps(2ストリーム/80MHz)、2.4GHz帯で最大574Mbps(2ストリーム/40MHz)の通信に対応するデュアルバンド「AX1800」クラスの構成となっています。クライアントは周波数帯ごとに最大30台、合計60台まで収容でき、同じく「AX1800」構成で最大140台を収容可能なWLX222よりも小規模なネットワークが想定されているようです。

有線インターフェースは1000BASE-T対応のWAN端子を1基、1000BASE-T対応のLAN端子(スイッチングハブ)を4基備えています。NVRシリーズと異なりひかり電話や小型ONUには対応していません。

VPNはIKEv2によるリモートアクセスVPNのみをサポートし、最大10対地の接続が可能です。

一般的な無線LANルーターの管理画面に近いWeb GUIには、ネットワーク上で検出された問題を対策案と合わせて表示する「ウェルネスモニター」が搭載されています。Web GUIでの管理が前提となるためか、コンソールポートは備わっているものの利用可能なコマンドはRTX/NVRシリーズに比べて大幅に少なく、nslookup/ping/tracerouteの各コマンドや機器の状態表示のみ実行できます。

ヤマハが無線LAN対応ルーターを発売した事例は近年存在せず、2002年発売のRTW65i(IEEE 802.11b/ISDN対応)以来と思われます。