I-O DATA、4キャリアで利用可能なLTE/Wi-Fi 5ルーター「UD-LTA」を発売 WireGuardやZeroTierにも対応

株式会社アイ・オー・データ機器は2025年8月27日、無線LANルーター「UD-LTA」を発表しました。価格はオープンで2025年9月上旬に出荷が開始される予定です。

UD-LTA | LTEルーター​ | アイ・オー・データ機器 I-O DATA

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UD-LTAは5GHz帯でWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)による最大866Mbps(2ストリーム/80MHz)、2.4GHz帯でWi-Fi 4(IEEE 802.11n)による最大300Mbps(2ストリーム/40MHz)の通信に対応するデュアルバンド「AC1200」クラスの製品です。

4G LTEによる下り最大150Mbps/上り最大50Mbpsの無線WAN接続がサポートされており、対応Bandは1/3/8/18/19/26/41です。無線WANモジュールはQuectel EC25の日本向けBand構成であるEC25-J(NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクのIOT通過済み)が搭載されています。楽天モバイルでのIOTは通過していないものの、UD-LTAとしては楽天モバイル網への接続が確認済みとなっています。

有線インターフェースは100BASE-TX/10BASE-T対応のRJ-45端子をLAN端子として4基備えています。うち1基をWAN端子に切り替えることで通常は有線でのWAN接続を行い、トラブル発生時は無線WANへの自動切り替えを行う運用が可能です。なお、有線WANの接続方式はPPPoE・DHCP・静的IPが利用でき、NTT東西のフレッツ網におけるIPv6 IPoE/IPv4 over IPv6接続には対応していません。

VPNはPPTP/L2TP/IPsec/OpenVPN/WireGuard/ZeroTierの各方式がクライアント・サーバーの両方で利用可能です。

ロゴやインジケーターLEDのラベルを除くと概ね同じ外観の製品としてCudy LT700ELT400Eが存在します。「AC1200」構成の無線LAN部分はLT700Eと、100BASE-TX×4の有線部分はLT400Eと同一ですが、UD-LTAと完全に同一仕様の製品はCudyでは取り扱われていません。

アイ・オー・データ機器の個人向け無線WAN対応ルーターは2020年発売のWN-CS300FRが長らく販売されていましたが、2025年6月をもって生産が終了しており、UD-LTAが後継モデルという位置付けになると思われます。