Aterm 7200D8BEのプロセッサに関する情報

過日発表されたNECプラットフォームズ Aterm 7200D8BEについて、CPUを含むプロセッサに関する情報が公開されていたため記録しておきます。

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Aterm 7200D8BEのプロセッサ・CPUに関する情報はNECプラットフォームズから公開されていませんが、Wi-Fi Allianceの認証を受けた際の証明書(Certificate)内、"Wi-Fi Component Firmware"の項目に"mtk-wifi-mt7988-mt7992"の記載があります。

https://api.cert.wi-fi.org/api/certificate/download/public?variantId=136724

"MT7988"で始まる型番のMediaTek製品はMT7988AV(Filogic 880 / Arm Cortex-A73 4コア 1.8GHz)とMT7988DV(Filogic 860 / Arm Cortex-A73 3コア 1.8GHz)が確認でき、"MT7988"の名称だけでどちらが搭載されているかを絞り込むことはできません。ただしFilogic 880がトライバンド構成を想定した上位モデルであることを踏まえると、デュアルバンドかつ実売2万円台のAterm 7200D8BEに搭載されているのは「BE7200」構成とすることが可能なFilogic 860の方ではないかと思われます。この場合、Aterm 7200D8BEのCPUはArm Cortex-A73 3コア 1.8GHzとなります。

MT7988DVが備えるEthernet関連のインターフェイスはUSXGMII×1、2.5GBASE-T PHY×1、1000BASE-T PHY×4であり、Aterm 7200D8BEの10GBASE-T×1 + 2.5GBASE-T×1 + 1000BASE-T×3との矛盾はありません。Aterm 7200D8BEが10GBASE-T対応端子をLAN側に設けず、2.5GBASE-T対応端子も1基のみとなっているのはこれらインターフェイスの制約によるものと考えられます。

"MT7992"に該当するのは中国市場向けの「BE7200」製品においてMT7988DVと併せての採用例があるMT7992A(MT7992AV)のみです。5GHz帯用のMT7979N、2.4GHz帯用のMT7975Nとの組み合わせにより、4ストリーム + 4ストリームの「BE7200」構成とすることが可能です。

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