NECプラットフォームズのウェブサイトにて、無線LANルーター「Aterm WG1200HS4(NE)」(PA-WG1200HS4(NE))の製品ページおよびユーザーズマニュアルが公開されていました。
Aterm WG1200HS4(NE):仕様
Aterm®WG1200HS4 ユーザーズマニュアル
※2020/10/05追記:市販モデルのWG1200HS4は2020年10月5日に発表され、同月8日に発売される予定です。
本記事は市販されていないモデルであるWG1200HS4(NE)に関する2020年5月までの情報となります。
「WG1200HS4」は2019年11月に「PA-WG1200HP4、PA-WG1200HS4 又は AR-GX521-A1」として工事設計認証を通過しており、同年の法規改正で利用可能になった5GHz帯(W56)の144chに対応していることが認証情報より確認できます。
NEC-PFのウェブサイトで公開されている「Aterm WG1200HS4(NE)」は既存のWG1200/WF1200シリーズと同じく5GHz帯でIEEE 802.11acによる最大867Mbps、2.4GHz帯でIEEE 802.11nによる最大300Mbpsの通信に対応する「AC1200」クラスの製品で、認証情報通り5GHz帯 144chに対応しています。
また、暗号化方式として従来モデルと共通のWPA・WPA-PSK(TKIP/AES)・WPA2-PSK(TKIP/AES)に加え、NEC-PFのIEEE 802.11ac対応無線LANルーターとして初めてWPA3-SAE(AES)=WPA3-Personal、およびWi-Fi Enhanced Openに対応します。
同じくWPA3-Personalに対応する「WG1200HP4」はCertification ID WFA91203でWi-Fi Allianceの「Product Finder」に掲載されていますが、WG1200HS4は今のところ掲載されていません。
1基のWAN端子と3基のLAN端子(いずれも1000BASE-T/100BASE-TX対応)を備える点はWG1200HS3と変わりません。
NTT東西のフレッツ網におけるIPv6 IPoE接続およびIPv4 over IPv6通信に対応しており、製品ページおよびユーザーズマニュアル内の記述から「transix」「v6プラス」「IPv6オプション」「OCNバーチャルコネクト」への対応が確認できます。
製品名に現行の市販モデルでは見られないサフィックス「(NE)」が付けられている点や、製品ページのURLが市販モデルと異なる(『IPoE対応ルーター 01』やWG1810HP(MF)/WG1810HP(JE)等とも異なる)点から通信事業者経由の提供などを想定したモデルではないかと思われますが、今のところ詳細は不明です。
実際にWAKWAK(NTT-ME)が限定的に募集したIPv4 over IPv6サービスのモニター向けに提供された事例があるようです。
また、楽天モバイルが光コラボレーションモデルで提供する「楽天ひかり」のキャンペーンで特典として用意されていたり、So-netの「v6プラス対応ルーター」として提供されているなどのケースが確認できます。
他社のIEEE 802.11ac/144ch対応製品としてはBUFFALOの「WSR-1166DHPL2」が2020年1月に工事設計認証を通過し、2020年4月に発表されています。