19000T12BEとWX11000T12の違いについて

NECプラットフォームズから2026年1月に発売されるAterm 19000T12BEと、2022年発売の旧フラッグシップモデルであるAterm WX11000T12の違いを紹介しています。

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Wi-Fiの速度

19000T12BEWX11000T12
最大通信速度
(6GHz帯)
11,529Mbps
(4ストリーム/320MHz)
4,804Mbps
(4ストリーム/160MHz)
最大通信速度
(5GHz帯)
5,764Mbps
(4ストリーム/160MHz)
4,804Mbps
(4ストリーム/160MHz)
最大通信速度
(2.4GHz帯)
1,376Mbps
(4ストリーム/40MHz)
1,147Mbps
(4ストリーム/40MHz)

Wi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)対応のWX11000T12に対し、19000T12BEはより新しい規格であるWi-Fi 7(IEEE 802.11be)に対応しています。Wi-Fi 7では6GHz帯の最大帯域幅が160MHzから320MHzに拡大され、さらに変調方式として4096QAMが追加されたことで通信速度が引き上げられました。これによって19000T12BEの6GHz帯の通信速度はWX11000T12の約2.4倍、帯域幅拡大の恩恵を受けない5GHz帯および2.4GHz帯の速度も4096QAMのサポートで約1.2倍に向上しています。

19000T12BEはWi-Fi 7で導入されたMLO(Multi-Link Operation)をサポートしており、複数の周波数帯で同時に通信を行うMLMR(Multi-Link Multi-Radio・『同時モード』)と干渉を受けた際に周波数帯の切替を即時行うeMLSR(Enhanced Multi-Link Single-Radio・『切替モード』)が利用可能です。このうちMLMRは通信速度の向上に寄与する機能であり、19000T12BE同士を無線接続したスループット計測では6GHz + 5GHz + 2.4GHzの同時使用で10,570Mbpsをマークしたとのことです。

Aterm 19000T12BE:無線LANおよび有線LANのスループット値 | 製品一覧 | Aterm Station

有線部分の仕様

19000T12BEWX11000T12
WAN端子1基(10GBASE-T/5GBASE-T/2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TX対応)1基(10GBASE-T/5GBASE-T/2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TX対応)
LAN端子(マルチギガ)1基(10GBASE-T/5GBASE-T/2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TX対応)1基(10GBASE-T/5GBASE-T/2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TX対応)
LAN端子(その他)3基(1000BASE-T/100BASE-TX対応)3基(1000BASE-T/100BASE-TX対応)
USB端子1基(USB 2.0 Standard-A※通常使用不可)-

19000T12BEでは有線インターフェースの構成に変更は加えられておらず、WX11000T12と同じくWAN端子が10GBASE-T×1、LAN端子が10GBASE-T×1 + 1000BASE-T×3の構成となっています。LAN側に複数台の2.5GbE対応機器を接続したい場合、別途ネットワークスイッチを用意する必要があります。

アップリンク接続用に10GbE対応端子、その他の機器接続用に2.5GbE対応端子を備えるスイッチの一例としてはQNAP QSW-2104-2T-R2が挙げられます。アップリンクポートが10GBASE-Tのため、通常のLANケーブルで19000T12BEとの接続が可能です。

このほか、19000T12BEはWX11000T12にはないUSB 2.0 Standard-A端子を1基備えていますが、扱いは"事業者向け拡張用インタフェース"とされており、過去のAtermシリーズのようなUSBストレージのファイル共有(簡易NAS)は行えません。

付加機能

19000T12BEWX11000T12
メッシュ中継機能
リモートワークWi-Fi
(ネットワーク分離機能)
トレンドマイクロ
ホームネットワークセキュリティ
-
見えて安心ネット
こども安心ネットタイマー
Aterm ホームネットワークリンク

19000T12BEでは主な付加機能のうち「トレンドマイクロホームネットワークセキュリティ」機能が削除されました。同機能のライセンスが有効な状態のWX11000T12であればLAN内機器の保護・不正なウェブサイトへのアクセス制限・年齢やカテゴリに応じたフィルタリングなどを利用できましたが、19000T12BE単体ではこれらは利用不能になっています。

19000T12BEで追加された機能としては指定した日時にシステム全体もしくは無線部分のみを再起動することで安定性向上を謳う「時刻指定再起動機能」、IPv6利用時にUPnPによるポート転送設定(ピンホール制御)を可能にしつつ通信にQoS制御を適用する「使って快適ネット(UPnP IPv6連携)機能」が存在します。

サイズ・重量・消費電力

19000T12BEWX11000T12
サイズW86×H249×D251.5mmW90×H237×D257mm
重量約1.1kg約1.4kg
最大消費電力43W約38W

19000T12BEの筐体はWX11000T12に比べてやや高くなったものの、大幅なサイズ拡大には至っていません。内部構造の変更に伴うものか、重量は300gほど軽減されています。最大消費電力は38Wから43Wと微増しています。

プロセッサ(CPU)

WX11000T12にはQualcomm Dragonwing NPro 6E(旧Networking Pro 1210)が搭載されていることがQualcommのウェブサイトで明らかになっています。Arm Cortex-A53 4コア 2.2GHzのCPUを含む、Wi-Fi 6E世代のハイエンドモデル向けプラットフォームです。

NEC Aterm WX11000T12 | Qualcomm Dragonwing™ NPro 6E Platform | Qualcomm

対して19000T12BEが搭載するCPUは4コアであることがNECプラットフォームズから公開されているのみで、その他の情報は明らかになっていません。トライバンド「BE19000」・10GBASE-T×2 + 1000BASE-T×3という構成からはMediaTek Filogic 880 / MT7988AV(Arm Cortex-A73 4コア 1.8GHz・USXGMII×2 + GbE PHY×4)の採用が考えられるものの、実際に搭載されているプロセッサは不明です。

追記:発売に合わせて公開された19000T12BEのオープンソースコード内に、「NECPF」の記述を含むQualcomm IPQ5424(Arm Cortex-A55 4コア 1.8GHz)のdtsファイルが配置されていることが確認できます。

価格

2026年1月17日現在、19000T12BE(通常販路向けのPA-19000T12BE・Amazon向け同等品のAM-19000T12BE)は概ね6万円台前半で予約注文が受け付けられています。

これに対してWX11000T12はショップによっては4万円台で販売されていることもあり、Wi-Fi 7対応に差額分の価値を見出せるかどうかが機種選定に際して大きな比率を占めるといえるでしょう。

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他社ハイエンド機との比較

NEC-PF
Aterm 19000T12BE
バッファロー
WXR18000BE10P
TP-Link
Archer BE805
ASUS
RT-BE18000
(ZenWiFi BT10)
最大通信速度 (6GHz帯)11,529Mbps
(4str/320MHz)
11,529Mbps
(4str/320MHz)
11,520Mbps
(4str/320MHz)
11,529Mbps
(4str/320MHz)
最大通信速度 (5GHz帯)5,764Mbps
(4str/160MHz)
5,764Mbps
(4str/160MHz)
5,760Mbps
(4str/160MHz)
5,764Mbps
(4str/160MHz)
最大通信速度 (2.4GHz帯)1,376Mbps
(4str/40MHz)
688Mbps
(2str/40MHz)
1,376Mbps
(4str/40MHz)
688Mbps
(2str/40MHz)
WAN端子10GBASE-T×110GBASE-T×110GBASE-T×110GBASE-T×1 (LAN兼用)
1000BASE-T×1 (LAN兼用)
LAN端子10GBASE-T×1
1000BASE-T×3
10GBASE-T×1
1000BASE-T×3
10GBASE-T×1
1000BASE-T×4
10GBASE-T×1
USB端子USB 2.0 Standard-A×1
(通常使用不可)
USB 3.2 Gen 1 Standard-A×1USB 3.0 Standard-A×2USB 3.0 Standard-A×1
メッシュネットワーク対応
(メッシュ中継機能:独自)
対応
(Wi-Fi EasyMesh)
対応
(EasyMesh)
対応
(AiMesh:独自)
セキュリティ機能-ネット脅威ブロッカー2 プレミアムHomeShieldAiProtection
実売価格
(2026年1月現在)
60,000円台前半
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50,000円~60,000円台
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楽天市場 (検索結果)
40,000~50,000円台
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楽天市場 (検索結果)
54,000円台
(Amazon.co.jp限定)

上記の表は19000T12BEと日本市場で販売されている他社のトライバンド「BE19000」・「BE18000」クラス機種の主なスペックを比べたものです。