
2025年7月15日現在、Auvideaの公式サイト(auvidea.eu)で「M20E M.2 10GbE」の注文受付が行われています。同日時点の価格はカード単体が99.99EUR、ケーブルやRJ-45端子を含む"Adapter Kit"が112.99EURです。
M20E M.2 10GbEはチップセットとしてRealtek RTL8127を搭載し、10GBASE-T対応端子を増設できるネットワークインターフェースカード(NIC)です。類似コンセプトの10GbE対応製品はMarvell AQC113搭載のIOCREST IO-M2F1131-GLANやIntelチップセット搭載のノーブランド品などが流通していますが、RTL8127を搭載するものはM20E M.2 10GbEが初と思われます。
Auvidea(Auvidea GmbH)は主にNVIDIA Jetsonシリーズ向けのキャリアボードやアクセサリを手掛ける企業であり、M20E M.2 10GbEもJetson Orin NX/AGXとの組み合わせがサポートされています。ただし製品ページには「seamlessly elevate any computer with a M.2 with 10G Ethernet.」との表記があり、フォームファクタも特殊なものではなく一般的なM.2のため、RTL8127用のドライバが導入されていればJetsonシリーズ以外でも利用できるようです。

チップセットはカード裏面に実装されており、製品画像からも「RTL8127」の表記が確認できます。
端子形状はKey Eのため、多くのマザーボードがストレージ用に備えるKey MやKey Bのスロットには装着できず、主に無線LAN/Bluetoothモジュール向けのKey Eスロットに装着可能です。また、10GbEのパフォーマンスを最大限発揮するにはスロットがPCI Express 4.0 x1での接続に対応している必要があります。カードサイズはM.2 2242(22×42mm)で、PoEピン部分を切り離すとM.2 2230サイズになります。
RJ-45端子はカード上に存在せず、PicoBlade 10ピンコネクタとケーブルを介してRJ-45端子を備える別の基板に接続する構造となっています。このRJ-45端子基板(BE323)とケーブルをカード本体とセットにしたものが112.99EURの"Adapter Kit"です。
Auvideaからは10GBASE-T対応端子を備えるNVIDIA Jetson AGX Orin向けキャリアボード「X232」も発売されており、こちらは基板上にRTL8127を2基(2ポート分)実装しているようです。