2018年1月時点の情報に基づく携帯電話事業者のIPv6対応状況です。
NTTドコモ
spモードでのIPv6利用に関するページが開設済みです。
Android端末では2017年夏モデル以降で、iOS端末ではiPhone 6/6 Plus・iPad Air 2・iPad mini 4・iPad Pro以降(いずれもiOS 11以降のバージョン)でIPv6による通信が利用可能とされています。
Android端末でAPNの設定を変更する方法の図説もあります。
インターネットプロトコル IPv6対応について | サービス・機能 | NTTドコモ
非対応端末でも設定変更でIPv6通信を利用できる場合があるものの、動作保証などは行わないとのことです。
mopera UのIPv6利用方法はL-02CとF-06C向けのもののみ公開されています。
au(KDDI)
「IPv6の普及・促進」と題するページでLTE NET for DATAがIPv6提供中、LTE NETが2017年9月より順次提供開始とされています。
IPv6アドレスの帯域は2001:268:9000::/36であることが公開されています。
ネットワークの接続条件 | Android(TM) 技術情報 | au
ソフトバンク
前回の記事を投稿した時点ではFAQとしてIPv6対応機種のページが公開されていましたが、2018年1月現在は削除されているようです。
アドレス帯域(2400:2200::/36)も各所の資料では確認できるものの、ソフトバンクのサイト上には見当たりません。
資料「スマートフォンへのIPv6 導入に向けた取り組み」(記事下部のリンク参照)によれば2016年6月以降に発売された機種(iPhone 7を除く)においてデフォルトで有効になっているとのことです。
MVNO各社
資料「MVNOにおけるIPv6への取り組みについて」(記事下部のリンク参照)によると、エンドユーザーへ直接サービスを提供するMVNOを対象として2017年10月下旬に実施されたアンケートに回答した15社の内、既にIPv6サービスを提供している事業者が3、提供を予定している事業者が3、提供予定のない事業者が9となっています。
(同資料で自社サービスにおけるIPv6利用率を集計しているIIJを除き、いずれも事業者名は明らかになっていません)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000517038.pdf
提供予定のない事業者からは「サポートが難しい」「IPv4で問題ない」「ニーズがない」「コストがかかる」といった理由が挙げられています。
2018年1月現在、動作確認済み端末一覧などでIPv6への対応が確認できるMVNOは以下の通りです。
(抜けが多々あると思われますが御容赦下さい)
- IIJ(IIJmio):動作確認済み端末一覧にIPv6接続確認端末の一覧あり(タイプD/タイプA共に利用可)
- DMM(DMM mobile):動作確認端末一覧の一部機種にIPv6利用時の注釈あり
- エキサイト(エキサイトモバイル):動作確認端末一覧にIPv6接続確認端末の一覧あり
- パナソニック(Wonderlink LTE Iシリーズ):動作確認済み端末一覧の一部機種にIPv6利用時の注釈あり
- イオンリテール(イオンモバイル):動作確認端末一覧にIPv6接続確認済み端末の一覧あり(タイプ1のみ利用可)
資料
2017年11月に開催された第36回 IPv6によるインターネットの利用高度化に関する研究会での公開資料「スマートフォンへのIPv6 導入に向けた取り組み」にてMNO3社の、「MVNOにおけるIPv6への取り組みについて」にてMVNOのIPv6に対する取り組みの状況がまとめられています。
スマートフォンへのIPv6 導入に向けた取り組み:http://www.soumu.go.jp/main_content/000517037.pdf
MVNOにおけるIPv6への取り組みについて:http://www.soumu.go.jp/main_content/000517038.pdf