携帯電話事業者のIPv6対応状況(2017/3)

昨年11月に当時の携帯電話事業者各社のIPv6対応状況を記事にしましたが、2017年1月のJANOG 39における発表内容などを踏まえて現時点の状況に更新した記事を作成しておきます。

※2018/1/8追記:2018年1月時点の情報に基づく記事を作成しました。

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NTTドコモ

2017年4月以降にspモードでIPv6対応を開始

2017年2月にTwitter上のNTTドコモ開発者情報(@docomo_dev_info)より「2017年4月以降にドコモの端末からインターネットに接続する際にIPv6アドレスが割り当てられる場合がある」旨のアナウンスがあり、ドコモのサイトで公開されているIPアドレス帯域一覧にもIPv6アドレス(240a:6b::/32)が2017年4月よりの利用帯域として記載されています。

作ろうスマートフォンコンテンツ : spモードサーバ情報 | サービス・機能 | NTTドコモ

JANOG 39で用いられた資料では

  • 2017年夏以降に発売されるスマートフォン及びタブレット→原則としてIPv6対応、ユーザーの操作なしにIPv6利用可
  • 2015年夏以降、2017年春以前に発売されたスマートフォン/タブレット→設定変更によりIPv6利用可

とされています。

https://www.janog.gr.jp/meeting/janog39/program/ipv6

mopera UでIPv6を利用できる点は前回の記事と変わりません。

KDDI/沖縄セルラー電話

2017年度下期以降発売の機種でIPv6に対応

2017年度上期に通常のスマートフォンが利用するLTE NETの設備でIPv6への対応を行い、2017年度下期以降に発売される機種で原則として特別な申し込みを必要とせずにIPv6へ対応するとのことです。

https://www.janog.gr.jp/meeting/janog39/program/ipv6

IPv6アドレス帯域は準備ができ次第公開するとされていますが、2017/3時点では確認できません。

ネットワークの接続条件 | Android(TM) 技術情報 | au

ソフトバンク

2016年夏よりIPv6を運用中、今後の機種は原則として全対応

ソフトバンクは2016年夏モデルのXperia X Performance/AQUOS Xx 3/DIGNO FよりIPv6に対応し、既にIPv6アドレスが割り当てられる状態になっています。

(前回の記事でデータ端末の403ZTのみがIPv6対応としましたが誤りでした。おわびし訂正します)

JANOG 39の資料では2016年冬以降に発売された機種(Xperia XZやSTAR WARS mobile SW001SHなど)もIPv6に対応し、今後発売される機種も原則として全てがIPv6に対応するとされていますが、2017/3時点でソフトバンクのサイトに掲載されているIPv6対応機種は上記の3つのみです。

また、IPアドレス帯域一覧にもIPv6アドレス(2400:2200::/36)は記載されていません。

Web技術情報 | SoftBank スマートフォン サービス開発支援サイト | ソフトバンク

MVNO

IIJmioが対応、IIJをMVNEとするMVNOでも利用可?

IIJの「IIJmio」(タイプD/タイプA)が対応している点は前回と変わりません。

IIJmio:IPv6接続ラインアップ

IIJをMVNEとしてサービスを提供しているDMM mobileやWonderlink LTE Iシリーズでも、動作確認端末の一覧においてIPv6を利用する際はAPN設定時に「IPv4v6」や「IPv6」を選択するように表記されています。

SIMカード 動作確認端末一覧 - DMM mobile

Iシリーズ 動作確認済み端末一覧|パナソニックの通信サービス Wonderlink