エレコム株式会社は2024年4月25日、無線LANルーター「WRC-BE94XS-B」を発表しました。店頭実勢価格は30,000円(税込)で2024年5月上旬に発売される予定です。Amazon.co.jpでは2024年5月7日発売予定で予約注文受付が行われています。
Wi-Fi 7 5765+2882+688Mbps Wi-Fi 10ギガビットルーター - WRC-BE94XS-B
WRC-BE94XS-Bは6GHz帯でIEEE 802.11be(Wi-Fi 7)による最大5,765Mbps(2ストリーム/320MHz)、5GHz帯で最大2,882Mbps(2ストリーム/160MHz)、2.4GHz帯で最大688Mbps(2ストリーム/40MHz)の通信に対応するトライバンド「BE9400」クラスの製品です。エレコムの無線LAN製品では初のWi-Fi 7対応機種となります。
筐体背面に10GBASE-T対応のWAN端子を1基、2.5GBASE-T対応のLAN端子を3基備え、WAN側とLAN側の両方で1Gbpsを超える規格での接続が可能です。USB端子は備わっていません。NTT東西のフレッツ網におけるIPv6 IPoE/IPv4 over IPv6接続サービスはMAP-E・DS-Lite・IPIPの各方式に対応しますが、VNEごとの対応サービスについては2024年4月25日現在確認中とされています。
付加機能としてペアレンタルコントロール機能やWPSを利用した「らくらく引っ越し機能」(6GHz帯非対応)が実装されているほか、背面のスイッチにより中継器モードへの切り替えを行えます。エレコムの一部機種に実装されている「離れ家モード」(2.4GHz帯と5GHz帯 W56のみを使用して屋外経由の中継を行う機能)は非搭載です。
プロセッサはArm Cortex-A53 4コア 1.5GHzのCPUを含むQualcomm Immersive Home 326を採用していることがリリース内で明言されています。RAM・フラッシュメモリの容量は非公開です。筐体サイズはW65×H247.2×D180mm、重量は約1.5kg、最大消費電力は26.8Wです。
筐体デザインや付加機能は異なるものの、搭載プロセッサや無線・有線インターフェイス、消費電力といった仕様は1日先行して発表されたアイ・オー・データ機器のWN-7T94XRに酷似しています。両社は2023年にネットワーク機器およびサービス分野に関する業務提携の検討開始を発表していますが、今回の両機種が提携の成果であるかは定かではありません。