
GameSirのマルチプラットフォーム対応ゲームパッド「GameSir G7 Pro Zenless Zone Zero Edition」を入手しました。『ゼンレスゾーンゼロ』とのコラボレーションモデルである本機のデザインについて見ていきたいと思います。また、Amazon.co.jpでの購入時に使用可能なクーポンコードを記事末尾に掲載しています。
製品の概要
GameSir G7 Pro Zenless Zone Zero Edition(以下G7 Pro ZZZ)は2025年12月に発売されたゲームパッドです。ゲームパッドとしての基本的な仕様は通常のGameSir G7 Proと同一ですが、ゲーム『ゼンレスゾーンゼロ』とのコラボレーションによる特別なデザインかつ多くのアクセサリが付属しているのが特徴です。
また、デザイン・アクセサリ以外の違いとしては通常のG7 Proが対応していないXboxとの2.4GHz帯無線接続に対応している点が挙げられます。(「明末:ウツロノハネ」とのコラボレーションモデル『GameSir G7 Pro WUCHANG: Fallen Feathers Edition』も同様に対応)
| GameSir G7 Pro Zenless Zone Zero Edition | GameSir G7 Pro | |
|---|---|---|
| 対応プラットフォーム | PC/Xbox/Nintendo Switch/Android | PC/Xbox/Nintendo Switch/Android |
| 接続方法 | USB (PC/Xbox) 2.4GHz帯無線 (PC/Xbox) Bluetooth (Nintendo Switch/Android) | USB (PC/Xbox) 2.4GHz帯無線 (PC) Bluetooth (Nintendo Switch/Android) |
| レイアウト | Xbox準拠 | Xbox準拠 |
| アナログスティック | GameSir Mag-Res TMRスティック | GameSir Mag-Res TMRスティック |
| ABXYボタン | 光学式マイクロスイッチ | 光学式マイクロスイッチ |
| 方向パッド(D-Pad) | 機械式マイクロスイッチ | 機械式マイクロスイッチ |
| アナログトリガー | ホールエフェクトトリガー マイクロスイッチ式トリガーストップ機構を内蔵 | ホールエフェクトトリガー マイクロスイッチ式トリガーストップ機構を内蔵 |
| カスタマイズ可能なボタン | 4基 (上部2基・背面2基) | 4基 (上部2基・背面2基) |
| 重量 | 272g | 272g |
| バッテリー容量 | 1,200mAh | 1,200mAh |
| 付属品 | 充電クレードル 2.4GHz帯無線接続用ドングル USBケーブル (3m) 交換用D-Pad (2種) 交換用アナログスティック (4種×2) シリコン製スティックカバー (4種) 専用フェイスプレート アクリルキーホルダー キャリングケース 『ゼンレスゾーンゼロ』アイテム引換コード Xbox Game Pass Ultimate利用権 (1ヶ月) | 充電クレードル 2.4GHz帯無線接続用ドングル USBケーブル (3m) 交換用D-Pad Xbox Game Pass Ultimate利用権 (1ヶ月) |
外観・デザイン


基本的にG7 Proと同じ形状ながら、デザインが黒を基調としたものに変更されたことで印象は一変しています。アンチフリクションリングや左グリップ側フェイスプレートにはオレンジが用いられアクセントとなっています。


ABXYボタンはシルバーかつゲームに合わせたフォントとなっており、一見した際に強いインパクトを与えます。標準で装着されているD-Padは円形で、上下左右に突起のみを配置したものです。より一般的なデザインの交換用D-Padも付属しています。


G7 ProのショルダーボタンはLB/RBが不透明のシルバー、LT/RTがクリアだったのに対し、G7 Pro ZZZはLB/RBがわずかに透過されたブラック、LT/RTが不透明のブラックとなっています。滑り止めのドットパターンはG7 Proと共通で、操作感に違いはありません。
フェイスプレートの分割構造やマグネットによる固定はG7 Proと変わらず、付属のもの以外にもG7シリーズ用のフェイスプレートを装着可能です。
付属品
G7 Pro ZZZにはデザインや操作性をカスタマイズするための様々なアクセサリが付属しています。
クレードル


G7 Proと同じ形状のクレードルはブラックかつ中央にロゴが入ったデザインで、裏面の蓋を開けて2.4GHz帯無線接続用のドングルを格納できます。
フェイスプレート・スティックカバー


付属の交換用フェイスプレートはクリア素材のグリップ部にゲーム内のモチーフを散りばめたもので、交換によりスタイルを大きく変えられます。アナログスティックの上部に被せるシリコン製スティックカバーはデザインの異なる4種が付属しています。
キャリングケース


キャリングケースはG7 Pro ZZZ本体とドックを収納できるしっかりとした造りのものです。さらに背面には開口部が設けられており、ケースに収納した状態でもドックへのUSBケーブル接続が可能となっています。
USBケーブル

USBケーブルはG7 Proのものと異なるブラックカラーで、USB Type-Cコネクタ部分にはボンプのイラストがあしらわれています。
操作感
G7 Pro ZZZの操作系はアナログスティックがTMR(Tunnel Magneto Resistance)仕様、ABXYボタンが光学式マイクロスイッチ、D-Padが機械式マイクロスイッチの構成です。操作感は基本的にG7 Proと変わらないため、詳細はG7 Proのレビューをご覧下さい。
なお、G7 Pro ZZZにおいて変更されたものか個体差かは不明ですが、G7 ProよりもG7 Pro ZZZのほうがスティック押下(L3・R3)や背面ボタン操作時の感触が僅かに柔らかく感じられました。
ポーリングレートを1,000Hzに設定した状態でJoyTによるテストを行った結果は以下の通りです。

ソフトウェア

ソフトウェアは通常のG7シリーズと同じく「GameSir Nexus」が利用可能です。以前はG7 Proに対応したものが「GameSir Nexus 2.0」として配信されていましたが、2025年12月現在はGameSir Nexusに一本化され、G7シリーズ・T7シリーズ・Kaleidシリーズの設定を管理できるようになっています。
変更可能な設定項目はG7 Proと変わらないものの、接続時に表示されるゲームパッドのイラストはG7 Pro ZZZ専用のものが用いられているのが特徴です。ベースモデルのG7 Proと同じく、GameSir Nexusでの設定変更によりポーリングレートを1,000Hzまで引き上げることができます。

総評

付属アクセサリ類の豪華さゆえに過去のGameSir製品では類を見ない19,999円(GameSir公式サイトの日本円価格)という価格設定になっている点がややネックではあるものの、特別なデザインと豊富なアクセサリにより『ゼンレスゾーンゼロ』の世界観への没入度を高めるアイテムといえるのではないでしょうか。



