2024年7月13日現在、HONORの中国向けウェブサイトで「荣耀路由5」（HONOR Router 5）の製品情報が公開されています。
荣耀路由5は5GHz帯でWi-Fi 7（IEEE 802.11be）による最大2,882Mbps（2ストリーム/160MHz）、2.4GHz帯で最大688Mbps（2ストリーム/40MHz）の通信に対応するデュアルバンド「BE3600」クラスの製品です。中国では6GHz帯における無線LANシステムの運用が許可されていないため、他の地域ではトライバンド構成を採ることが多いWi-Fi 7ルーターであっても5GHz + 2.4GHzのデュアルバンド機が主体となっています。Xiaomi・HUAWEI・TP-Linkから「BE3600」クラスの機種が投入されているほか、ASUS TUF Gaming BE3600（TUF-BE3600）もグローバルでの発表に先駆けて中国市場で登場しています。
369CNY（約8,030円）の"荣耀路由5 2.5G版"と299CNY（約6,500円）の"荣耀路由5 千兆版"の2モデルが存在し、両モデル共通で備わっている3基の1000BASE-T対応端子に加え、前者のみ1基の2.5GBASE-T対応端子を搭載しています。どちらもCPUは2コア 1.0GHz、RAMは256MB、フラッシュメモリは128MBです。
これまでにHONORブランドで発売された無線LANルーターがHUAWEI製ルーターとほぼ共通の外観だったのに対し、荣耀路由5は筐体中央に開口部を設けた独特なデザインとなっています。アンテナは筐体外に露出しておらず、開口部を取り巻く形で内蔵されていると思われます。
中央を空けた構造の無線LANルーターは前例が皆無という訳ではなく、ASUSが2017年に発表したBlue Caveや、TP-Linkが中国市場のみで発売したTL-XTR10890易展Turbo版が存在します。
