「SGP210W」が認証通過、Wi-Fi 6 + GPON対応機器として投入?

Wi-Fi AllianceのウェブサイトにSYNCLAYER INC.(シンクレイヤ)の「SGP210W」が掲載されました。認証通過日は2021年9月22日、Certification IDはWFA114424です。

Product Finder Results | Wi-Fi Alliance(『SYNCLAYER INC.』の検索結果)

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SGP210Wの認証内容はCategoryが「Router」→「Enterprise/Service Provider Access Point, Switch/Controller or Router」、Productが「GPON Terminal」であり、これらの情報や型番が同社から「NURO 光」向けに供給されている「SGP200W」と共通していることから、GPON対応の無線LANルーターであることが判別できます。

認定対象のプログラムにはWi-Fi CERTIFIED 6/ac/a/b/g/n・Wi-Fi EasyMesh・WPA3-Personal/Enterpriseなどが含まれており、IEEE 802.11ac/a/b/g/n対応のSGP200Wに対してIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)が追加されたことが確認できます。

Certificateによると5GHz帯は4T x 4Rかつ20/40/80/160MHz幅、2.4GHz帯は4T x 4Rかつ20/40MHz幅をサポートし、これらの対応要素を最大限に組み合わせた場合の通信速度は5GHz帯で最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)、2.4GHz帯で最大1,147Mbps(4ストリーム/40MHz)となり、「NURO 光」で提供中のNSD-G1000T・NSD-G3000Tと同じくデュアルバンド「AX6000」クラスです。

認証通過段階では製品として存在することが確認できたのみであり、実際に本機器を導入する事業者は現時点で未確定ですが、仮に「NURO 光」で提供される場合はSONYブランドの製品を除くと初のIEEE 802.11ax対応機器となります。

SGP210WSGP200WNSD-G1000T
メーカー/ブランドシンクレイヤシンクレイヤSONY(Sercomm製)
対応規格(WAN)GPON?GPONGPON
対応規格(無線LAN)IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/nIEEE 802.11ac/a/b/g/nIEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n
最大通信速度(5GHz帯)4,804Mbps?
(4str/160MHz)
1,733Mbps
(4str/80MHz)
4,804Mbps
(4str/160MHz)
最大通信速度(2.4GHz帯)1,147Mbps?
(4str/40MHz)
600Mbos
(4str/40MHz)
1,150Mbps
(4str/40MHz)
WPA3-Personal-
LAN端子不明1000BASE-T×3
1000BASE-T×1(TA)
2.5GBASE-T×1
1000BASE-T×2
1000BASE-T×1(TA)

ソニーネットワークコミュニケーションズのサイトで公開中の記事『NURO 光のONUはルーター機能を搭載!その種類と性能の違いを比較』 ではSGP200Wの無線LAN通信速度が最大1,300Mbpsとされていますが、シンクレイヤの資料には最大1,733Mbpsとの表記があり、Wi-Fi Allianceの認証情報からも後者が正しいと思われるため、後者をSGP200Wの仕様として上記の表に記入しています。