I-O DATA初のトライバンド無線LANルーターらしき「WN-TX4266GR」が認証通過

※2020/01/29追記:1月29日に発表されました。
本記事の内容は1月12日時点のものとなります。


総務省の「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」において、株式会社アイ・オー・データ機器(I-O DATA)の「WN-TX4266GR」が2019年11月7日付で工事設計認証を受けたことが確認できます。

総務省 電波利用ホームページ | 技術基準適合証明等を受けた機器の検索(『WN-TX4233GR』の検索結果)

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「WN-TX4266GR」についてはI-O DATAの無線LANルーターに近いルールの型番ですが、2020年1月12日時点で該当する製品が発表されていないものとなります。

IEEE 802.11ac世代の同社無線LANルーター(『PLANT』シリーズを除く)では「WN-」に続く識別子として「AC」「AX」「DX」「SX」が用いられていますが、「TX」については今のところ他の製品での使用例が見られません。
また、5GHz帯/2.4GHz帯の通信速度合計値が入る数字部分も「4266」という比較的珍しいものとなっています。

認証は2.4GHz帯と5GHz帯(W52/W53/W56)で通過しており、2.4GHz帯ではBluetooth?と思われる2,484MHz・0.0037W/MHzでの認証も確認できます。


国内メーカーの無線LANルーターではあまり見られない認証時の詳細な資料が掲載されているため、ここからいくつかの情報を読み取ることが可能です。

まずは対応する通信規格・周波数・通信速度の構成ですが、Test Report内の「Equipment」欄が「High-end Tri-band WLAN Router」であり、試験がIEEE 802.11ac/a/b/g/nを対象として実施されているため、2つの5GHz帯でIEEE 802.11ac/a/n、2.4GHz帯でIEEE 802.11b/g/nに対応するトライバンド「AC4300」クラスの無線LANルーターになると思われます。

「AC4300」はトライバンド対応モデルでも該当する製品の少ないクラスですが、TP-Linkが中国市場向けに投入しているTL-WTR9400等と同様の構成であった場合、5GHz帯1で最大1,733Mbps、5GHz帯2で同じく最大1,733Mbps、2.4GHz帯で最大800Mbpsの通信に対応することになります。
TP-Link Archer C5400ASUS ROG Rapture GT-AC5300などの『AC5400』クラスから1024QAMを無効化したような構成です)

別の資料には台湾MitraStar Technology Corporationの名前が入った三面図や筐体・ACアダプタの写真が掲載されており、現行製品とは異なる白い筐体と1基のWAN端子、4基のLAN端子が確認できます。
(筐体内部の写真も掲載されていますが、写りが粗いためチップの特定などは困難です)

現行最上位モデルのWN-AX2033GR2は「AC2100」、PLANT WNPR2600Gでも「AC2600」と無線LAN部分の帯域については国内外他社に比べて控えめとなっているI-O DATA製無線LANルーターですが、本製品がどのような扱いとなるのか気になる所です。