NVIDIAは5月18日、公式サイトの「The Official NVIDIA Blog」で「A Further Step to Getting GeForce Cards into the Hands of Gamers」と題したアナウンスを公開しました。
A Further Step to Getting GeForce Cards into the Hands of Gamers | The Official NVIDIA Blog
今回のアナウンスによると、2021年5月下旬以降に出荷されるGeForce RTX 3080/3070/3060 Ti搭載グラフィックボードにはEthereumのハッシュレートを制限する措置が適用されており、当該GPU搭載製品にはハッシュレート制限前のモデルと識別するために「LHR」・「Light Hash Rate」の識別子が付与されるとのことです。
現在は確認できない状態となっていますが、影驰科技(GALAX)のウェブサイトで一時公開されていた「GeForce RTX 3080 黑将 [FG]」の仕様には「GA102-202(LHR)」、「GeForce RTX 3060 Ti 金属大师 [FG]」の仕様には「GA104-202(LHR)」の表記が見られ、通常のRTX 3080/3070/3060 TiがそれぞれGA102-200・GA104-300・GA104-200コアを用いていたのに対し、今後はGA102-202・(GA104-302)・GA104-202が用いられると思われます。
影驰科技-全心致力于计算机硬件的生产和销售!(Internet Archive)
これらの措置はマイニング向けの需要を抑えGeForceシリーズをゲーミング用途向けに供給することを図ったもので、2021年2月には同様の措置を適用したRTX 3060が発表され、代替となるマイニング向けGPU「CMP」シリーズも発表済みです。
GeForce Is Made for Gaming, CMP Is Made to Mine | The Official NVIDIA Blog
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