【レビュー】GameSir F8 Pro Snowgon スマートフォン用グリップ一体型冷却ファン

レビュー

GameSirのスマートフォン向け冷却ファン「GameSir F8 Pro Snowgon」(以下『F8 Pro』)を入手したので仕様や機能を見てみたいと思います。

(本商品はGameSir / GuangZhou Chicken Run Network Technology Co., Ltd.より提供を受けています)

GameSir F8 Pro Snowgon Mobile Cooling Grip – GameSir Official Store

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製品概要

F8 ProはGameSirのスマートフォン向け商品では初となるグリップと冷却ファンが一体化したモデル("Mobile Cooling Grip")です。グリップ部分と冷却部分を分離できる構造ではありませんが、ファン背面に折り畳まれているスタンドを展開することで卓上などに設置可能です。

左グリップ部分には付属のジョイスティックを取り付けられる他、別売のトリガー「GameSir F2」「GameSir F5 Falcon Mini」との併用にも対応しています。

バッテリーは内蔵されておらず、ファンを駆動させるためには下部のUSB Type-C端子を介してUSB電源アダプタやモバイルバッテリーと接続する必要があります。

外観・付属品

左グリップ部分のジョイスティックは上下に位置を調整できる他、画面をタッチ操作する際には折り畳みが可能です。また、斜め上に引っ張るように力を加えると溝部分から取り外せます。

ファンは電源をオンにするとLEDで発光します。発光パターンは7色のゆっくりとした変動で固定されており、パターンのカスタマイズや発光の無効化には対応していません。

ファン下部には給電用のUSB Type-C端子と電源スイッチが配置されています。

付属品はUSB Type-C to Standard-Aケーブル、取扱説明書、ステッカーです。

使用感

ファンの動作音・排熱

F8 Proのファンは常に一定速度で回転しており、温度に応じて回転速度を調節するような機能は備わっていないため、スマートフォンのスピーカーから音声を出力している状態、比較的騒がしい環境の場合にはさほど気にならないものの、静かな環境ではファンの動作音がやや煩わしく感じられます。

冷却中は背部が排熱により暖かくなりますが、グリップ部分を握っている手に温風が当たるような構造にはなっていません。

給電

F8 Proは動作に際してUSB Type-C端子からの5V/2A給電を必要とします。実際に動作中のF8 Proと電源アダプタ(5V/2.4A出力対応)の間に電流計を繋いで確認したところ、概ね1.4~1.5A程度が供給されていました。

手に持って使用する場合はどのようなケーブルでもさほど問題はありませんが、立てて使用する際はコネクタ部分がL字型になったケーブルの方が取り回しやすいと思われます。

アプリごとの使用感

以下、F8 Proのオン・オフでどのような状態になるかをアプリごとに確認しました。端末は特記がない限りBlack Shark 2 SKW-H0(Android 10)、バッテリー温度の記録には「Bamowi - Battery temperature alert」を使用しています。

どの程度の冷却性能を発揮できるかは周囲の気温や端末の構造・ケースの有無などによって大きく変動するため、あくまでも参考としてご覧下さい。

Call of Duty: Mobile

プレイ中にスマートフォンの温度が上がりやすい、かつジョイスティック操作が可能なタイトルとして『Call of Duty: Mobile』(CODモバイル)のプレイを試してみました。

アプリ内の画質設定・フレームレート設定はすべて最高にセットし、Black Shark 2の標準機能でプレイ中のバッテリー温度を確認しています。

いずれも端末が冷えている状態からスタートし、F8 Proのファンをオフにした状態で10分程度プレイするとバッテリー温度は34℃~35℃程度まで上昇していましたが、ファンをオンにした状態では30℃付近に留まりました。

ジョイスティックはアプリ内の設定で位置・表示サイズを調節する必要があるものの問題なく使用可能です。

GameSir F2の併用

これらのゲームではトリガーでエイム・射撃などの操作を行う「GameSir F2」を併用できます。

F8 Proのファンに当たらない位置にGameSir F2を取り付け、アプリ内の設定で画面上のボタン位置をGameSir F2のタッチポイントに合わせるだけで使用可能ですが、保護フィルムの種類によっては正常に反応しない場合があるようです。(実際にガラスタイプの保護フィルムを貼った状態では反応せず、剥がした状態では反応することを確認しました)

操作中に位置がずれることはなくトリガーの反応も良好ですが、クリップ部分がプラスチックのみで構成されているため厚いスマートフォンへ無理に取り付けようとすると破損することが考えられます。

アサルトリリィ Last Bullet

『アサルトリリィ Last Bullet』はステージの自動周回時に品質およびフレームレートを下げて電力消費を抑える機能(『AUTO周回 自動省エネモード』)を備えていますが、この機能をオンにした状態でも端末が発熱するため、F8 Proによる冷却を試みました。

画面を消灯した状態でアプリの実行を維持するBlack Sharkシリーズの機能「HangUp」を有効にし、バッテリー温度が28℃の状態からF8 Proオン・オフでそれぞれ20分間周回したところ、オフ時はバッテリー温度が34.7℃まで上昇したのに対し、オン時の温度は周回中も下がり続け25.2℃まで低下しました。

F8 Proオン
(イベント周回)
F8 Proオフ
(イベント周回)
開始時28.0℃28.0℃
10分経過後26.5℃32.5℃
20分経過後25.2℃34.7℃

また、バッテリー温度29℃の状態からF8 Proを装着してレギオンマッチを15分間プレイしたところバッテリー温度は34℃まで上昇し、カメラ付近(分解動画によるとSoCが配置されているようです)は比較的熱くなったものの、中央から下は触っても温かさを感じない程度の温度が保たれていました。

Last Origin

『Last Origin』においてイベントステージの自動周回を「HangUp」使用で1時間行ったところ、バッテリー温度は29.7℃から30.7℃までの上昇に留まり、こちらはカメラ付近の発熱もほぼ感じられませんでした。

所感

グリップ部分を取り外せない、外部からの給電を必要とすることから屋外での使用には不向きなものの、主な用途として想定されているであろうスマートフォン向けFPS・バトルロワイヤルゲームの長時間プレイには効果を発揮すると思われます。

GameSir F8 Pro Snowgon Mobile Cooling Grip – GameSir Official Store