TP-Linkの未発表Wi-Fi 7ルーター「Archer BE700」が認証通過

2024年3月25日現在、TP-Linkの無線LANルーター「Archer BE700」(FCC ID : 2BCGWBE700)のFCC認証資料が公開されています。

FCC ID 2BCGWBE700

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Archer BE700は2024年3月25日時点でTP-Linkから正式に発表されていないものの、認証資料からハードウェア仕様の多くが読み取れます。

無線LAN部分は6GHz帯でIEEE 802.11be(Wi-Fi 7)による最大11,520Mbps(4ストリーム/320MHz)、5GHz帯で最大2,880Mbps(2ストリーム/160MHz)、2.4GHz帯で最大688Mbps(2ストリーム/40MHz)の通信に対応するトライバンド「BE15000」構成を採るようです。資料には派生モデルとして「Archer BE700 Pro」・「Archer BE11000 Pro」の記載があることから、仕向地によっては構成を「BE11000」に変更したモデルの投入も計画されていると思われます。

有線部分の仕様は無線LANに比べると不明瞭ですが、スイッチチップとしてRealtek RTL8367SCが搭載されていることから4基のLAN端子は1000BASE-T対応であると見られます。

上位モデルと思しき"Archer BE700 Pro"はスイッチがRealtek RTL8372に置き換わっており、Test Reportにも10Gbps対応端子を備えるとの記述があることからWAN端子が10GbE、LAN端子4基が2.5GbEといった構成が考えられます。ただし筐体画像の端子部に見られる表記はWANが2.5GbE、LANが2.5GbE×1 + GbE×3のため、実際にどのような構成となるかは定かではありません。

搭載されているSoCはBroadcomが2023年に発表したBCM6765です。CPUはArmv8アーキテクチャの4コア 2.0GHzとされており、公開情報のみで判断する限りは2021~2022年頃のASUS製Wi-Fi 6/6Eルーターに見られたBCM4912に匹敵します。BCM6765が備える2ストリーム×2系統の無線インターフェイスは5GHz帯と2.4GHz帯に用いられ、4ストリームの通信が可能なBCM67263を6GHz帯用に接続した構成となっています。

筐体デザインはArcher BE550とほぼ同一で、端子・ボタン類の配置も共通です。