Amazon限定のArcher C50とNETGEAR R6120を5つのポイントで比較する

Amazon.co.jp限定で10月27日に発売される予定のNETGEAR R6120を、同じくAmazon限定商品のTP-Link Archer C50と比較してみたいと思います。

802.11ac (867+300 Mbps) デュアルバンドWiFiルーター R6120 | ネットギア【NETGEAR】

AC1200 デュアルバンド 無線LAN ルーター | TP-Link

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(規格上の)通信速度:同等、R6120はW53/W56対応

どちらもIEEE 802.11acによる最大867Mbpsの通信とIEEE 802.11n(2.4GHz帯)による最大300Mbpsの通信に対応した「AC1200」クラスの製品であるため、Wi-Fi利用時の最大通信速度は変わりません。

有線通信も100BASE-TX/10BASE-Tの端子をWAN側に1基、LAN側に4基備える同じ構成です。

5GHz帯で利用可能な帯域に違いがあり、W52に加えてW53/W56を利用できるR6120に対しArcher C50ではW52のみを利用することになります。

デザイン:比較的曲線が多いArcher C50、鋭角的なR6120

Archer C50は緩やかなカーブを持つ白い筐体、、R6120は「Nighthawk」シリーズのように鋭角的な黒い筐体と対照的なデザインです。

外部に露出するアンテナが2本であることや本体のサイズから、R6120の方がややコンパクトに感じるかと思います。

付加機能:USB端子を備えるR6120、ゲストSSIDやペアレンタルコントロールはどちらも対応

R6120はエントリーモデルとしては珍しくUSB 2.0端子を1基備えており、接続したストレージやプリンタの共有が可能になっています。

TP-Linkのエントリーモデルでは最大433MbpsのArcher C20がUSB端子を備えていましたが2017年モデルでは廃されており、Archer C50にもUSB端子はありません。

来客向けにLANから隔離されたSSIDを提供する「ゲストネットワーク」や、特定サイトの閲覧を制限するペアレンタルコントロール機能はどちらでも利用可能で、Archer C50では利用時間の設定にも対応しています。

アプリからの設定:どちらも対応

NETGEARは「Genie」、TP-Linkは「Tether」を提供しており、スマートフォン上にインストールしたアプリからの設定変更が可能です。

NETGEAR Genie
金額: 無料
‎NETGEAR Genie
金額: 無料
TP-Link Tether
金額: 無料
‎TP-Link Tether
金額: 無料+

価格:Archer C50が優位

R6120は5,980円(2017/10/15 22:10現在)と同等仕様の製品と比べてやや高めの価格設定になっています。

(発売前日の10/26までに予約注文を行うと5%引きになるクーポンが提供されています)

Archer C50は通常価格でも3,680円(2017/10/15 22:10現在)とR6120よりも安く、加えて記事執筆時点で行われている「秋のセール」などのセールで頻繁に割引対象となっており、時期によってはこの額よりも安価に購入可能です。

総評

デザインの評価を抜きにすると価格はArcher C50、その他の点ではR6120が有利ではないかと感じます。

今回はAmazon限定商品である2つを対象として比較を行いましたが、同価格帯にはWAN端子が1000BASE-T対応でUSB端子を備えるASUS RT-AC1200HP等の競合製品もあるので、この辺りとの比較はどうすべきかと記事を書いている間に考え込みました。

以下は性能とも機能とも関係のない話題ですが、R6120は近年日本市場にハイエンドモデルのWi-Fiルーターばかりを投入してきたNETGEARが久方ぶりに送り出すエントリー寄りのモデルで、Amazonの製品ページでもこれまでのWi-Fiルーターとは少し異なる切り口でのPRが行われています。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B075YFW7TJ/

国内メーカーの牙城をASUSやNETGEARがほとんど切り崩せず、TP-Linkの参入によってようやく動きが生まれた感のある低価格帯Wi-Fiルーターですが、R6120やRT-AC1200HPのような選択肢がもう少し増えるとまだ動く余地があるのではないかと無責任に考える次第です。