Aterm WH872Xが提供開始、「ピカラ光ねっと 10G」向けの10GbE/Wi-Fi 6対応宅内機器

NECプラットフォームズ株式会社から2022年7月1日付で「Aterm WH872X」のサポートページが公開されています。また、株式会社STNetが提供する「ピカラ光ねっと 10G」のサポートサイトにも同機に関する情報が追加されています。

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WH872Xは従来より提供されているWH842X(コミュファ光向け)・BL1000HW/BL1001HW/BL1500HM(auひかり向け)等と同じく通信事業者を介してエンドユーザーに提供される宅内機器であり、単体での市販は行われません。2022年7月時点では「ピカラ光ねっと 10G」での提供のみが確認でき、事業者毎のサフィックスを含む型番は「WH872X (SZ)」です。

無線LAN部分は5GHz帯でIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)による最大2,401.9Mbps(4ストリーム/80MHz)、2.4GHz帯で同1,147.1Mbps(4ストリーム/40MHz)の通信に対応する合計8ストリームのデュアルバンド「AX3600」構成です。通信速度はWH842Xと変わりませんが、WH842Xの提供開始以後に利用可能となった5GHz帯の144chが新たにサポートされています。

有線部分はWAN側に10GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TX対応端子を1基、LAN側に10GBASE-T/5GBASE-T/2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TX対応端子を1基と1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Te対応端子を3基備えています。また、電話機接続用に2基のRJ-11端子が存在します。

基本仕様はWH842Xと共通であり、サポートページで公開されている外観もWH842Xと似通っています。確認できる大きな違いはZ-Wave機能およびUSB 2.0 Standard-A端子の有無で、WH842Xに備わっていたこれらの機能はWH872Xには存在しません。

WH842XのZ-Waveはコミュファ光のオプションサービスにおいてスマートホーム機器との接続に用いられますが、「ピカラ光ねっと 10G」には同様のオプションは用意されていません。なお、KDDIは自社の「au HOME」およびパートナー企業向けの「with HOME」で提供されていたZ-Wave対応機器の販売を2021年11月に終了済みです。