Wi-Fi 6E/10GbE対応HGW「BL3000HM」がauひかりで提供開始、メッシュ中継機能も利用可

KDDI株式会社は2022年9月21日、インターネット接続サービス「auひかり ホーム 10ギガ・5ギガ」向けのホームゲートウェイ(HGW)としてNECプラットフォームズ製の「Aterm BL3000HM」を発表しました。2022年10月3日以降の新規申込分より提供が開始される予定です。また、「auひかり ホーム(1ギガ)」・「auひかり ホーム(S)」・「auひかり ホーム(RF)」には「HGW BL1500HM」の提供が開始されます。

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Aterm®BL3000HM 機能詳細ガイド

Aterm BL3000HM|Aterm Support Information(エーターム・サポート・インフォメーション)

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BL3000HMは6GHz帯でIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6E)による最大4,803.9Mbps(4ストリーム/160MHz)、5GHz帯でIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)による最大4,803.9Mbps(4ストリーム/160MHz)、2.4GHz帯で同1,147.1Mbps(4ストリーム/40MHz)の通信に対応するトライバンド「AXE11000」クラスの製品です。

LAN端子のうち1基は10GBASE-T/5GBASE-T/2.5GBASE-Tに対応しますが、残りの3基は1000BASE-Tまでの対応に留まります。この他に各1基のRJ-11端子・USB 3.0 Standard-A端子を備える他、ONU部分へ光ファイバーケーブルを収容するためのSCコネクタが存在します。

なお、HGWの無線LANを利用するためには従来モデルと同様に月額550円の「ホームゲートウェイ内蔵無線LAN親機機能」、もしくは2022年10月から提供される月額880円の「おうちどこでもWi-Fi」(後述)を申し込む必要があります。

従来モデルからBL3000HMへの変更については有料で可能となるようですが、半導体不足の影響などにより安定供給にリスクがあることを理由として当面は申し込み中止扱いになるとのことです。


BL3000HMはauひかりにおいて初めてWi-Fi 6Eをサポートしており、通信事業者が提供する宅内機器でも国内初のWi-Fi 6E対応機器であると思われます。2018年に提供が開始されたBL1000HW以降、auひかり ホーム 10ギガ・5ギガ向け機器としてはおよそ4年半ぶりのメジャーモデルチェンジとなりました。

無線部分の仕様は2022年9月に発売されたAterm WX11000T12と同等であり、各周波数帯で4ストリームを用いた通信が可能です。また、BL3000HMおよび2022年6月から提供中のBL1500HMにはメッシュネットワーク構築機能が搭載されており、BL3000HM・BL1500HMをメッシュ親機、その他の対応機器をメッシュ中継機として運用できます。

2022年10月から月額880円のオプションとして提供開始予定の「おうちどこでもWi-Fi」はHGWの内蔵無線LAN親機機能にメッシュ中継機(WX5400HP)と専用サポートサービスが付帯されるもので、BL3000HM・BL1500HMにWX5400HPを接続してメッシュネットワークを構築できる他、PCやスマートフォン・タブレットなどの子機を接続する際のサポートを受けることができます。

おうちどこでもWi-Fi | 無線LANサービス | オプションサービス(auひかり):インターネット回線 | au

BL1500HMの機能詳細ガイドには以下の記述があることから、サポートが不要な場合は内蔵無線LAN親機機能のみを申し込み、市販されているWX5400HPをメッシュ中継機として接続することも可能と思われます。

接続性が確認されたメッシュ中継機を、お客様ご自身でご準備ください。
この場合は、auひかりのオプションサービス「ホームゲートウェイ(HGW)内蔵無線LAN親機機能」(有料)のお申し込みが必要です。

https://kddi-tech.com/contents/internet_L2_05.html

auひかり ホーム1ギガで提供が開始されるBL1500HMは5GHz帯でIEEE 802.11axによる最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)、2.4GHz帯で同573.5Mbps(2ストリーム/40MHz)の通信に対応するデュアルバンド「AX5400」クラスの製品であり、6GHz帯のWi-Fi 6Eには対応していません。

WAN端子は1基、LAN端子は4基でいずれも1000BASE-Tまでの対応です。この他に各1基のRJ-11端子・USB 3.0 Standard-A端子を備えます。BL3000HMと異なりONUは一体化されていないため、別途設置したONUとBL1500HMのWAN端子を接続する必要があります。

auひかり ホーム1ギガでの提供開始に先立ち、「auひかり マンション」シリーズでは2022年7月からBL1500HMの提供が開始されています。