Ryzen AI 9 HX370搭載の「Beelink SER9」がAmazonで購入可能に、2.5万円引きクーポンも配布中

2024年10月15日現在、Amazon.co.jpで「Beelink 直営店」(Beelink Limited)が出品するミニPC「Beelink SER9」が購入可能になっています。購入できる構成は32GB RAM + 1TB SSDモデルのみで同日時点の価格は178,000円(税込)、2024年10月16日まで有効な25,000円引きクーポンが配布されています。

Beelink SER9 AMD Ryzen™ AI 9 HX 370 Processor 12C/24T AI PC Turbo Freq

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Beelink SER9はプロセッサとしてAMD Ryzen AI 9 HX370を搭載したミニPCです。同モデルを含む"Strix Point"世代のAPUがBeelink製品に搭載されるのはSER9が初であり、他社製品でもMINISFORUM EliteMini HX370が存在する程度です。

Ryzen AI 9 HX370のCPU部分はベース2GHz/最大5.1GHzで動作するZen 5アーキテクチャのコアを4基、ベース2GHz/最大3.3GHzで動作するZen 5cアーキテクチャのコアを8基含んだ合計12コア/24スレッド構成を採っています。GPU部分はRDNA 3.5アーキテクチャの16CUから成るRadeon 890Mで、CPU・GPUともBeelink SER8等が搭載する"Hawk Point"世代のプロセッサ(Zen 4 + RDNA 3)に比べて進歩した構成となっています。

Beelink SER8やIntel Core Ultra搭載のBeelink GTi14 Ultraは内部のスロットにDDR5 SO-DIMMを装着する形式であり、ユーザーによるRAMの交換・増設も可能でしたが、SER9には32GB分のLPDDR5X-7500メモリがオンボードで実装されています。このためRAM容量は標準構成の32GBで固定され、ユーザーがアップグレードすることは不可能となりました。なお、ストレージについてはPCI Express 4.0 x4/M.2 2280対応のスロットが2基用意されています。

無線LAN/BluetoothインターフェイスはWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応のIntel Wi-Fi 6 AX200で、Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)やWi-Fi 6Eには非対応です。1基のRJ-45端子は2.5GBASE-Tに対応していますが、インターフェイスの詳細は公開されていません。

本体前面にはUSB 10Gbps Type-C端子×1、USB 3.2 Gen 2 Standard-A端子×1、3.5mmオーディオ端子、CMOSクリアボタン、電源ボタンのほか、4基のマイクで構成されるマイクアレイが配置されています。背面にはUSB4 40Gbps Type-C端子×1、USB 3.2 Gen 2 Standard-A端子×1、USB 2.0 Standard-A端子×2、HDMI端子×1、DisplayPort 1.4端子×1、3.5mmオーディオ端子、RJ-45端子、DC電源端子が存在します。