
https://docs.broadcom.com/doc/49438-PB
Broadcom Inc.は2026年2月3日、無線LAN機器向けのチップセット「BCM49438」を発表しました。すでに一部パートナーへのサンプル提供が開始されています。
BCM49438はWi-Fi 8(IEEE 802.11bn)に対応するエンタープライズ向けアクセスポイントへの搭載が想定されたSoCであり、Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)世代のBCM49428やWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)世代のBCM49408に相当します。
基本的には2026年1月に発表された個人用機器向けのBCM4918に類似しており、Armv8アーキテクチャの4コアCPU、AI推論やアクセラレーションに利用可能とされるBNE(Broadcom Neural Engine)、USXGMII・PCI Express・USBの各種インターフェースといったBCM4918と同様の要素から成り立っています。BCM49438固有の要素としてはマルチギガビットイーサネットPHYのMACsec対応、CNSA 2.0(Commercial National Security Algorithm Suite 2.0)のサポートなどが追加されているようです。
BCM49438などのSoCとPCI Expressで接続する無線インターフェースのうち、エンタープライズ機器向けのものとしては4ストリーム構成のBCM43840と2ストリーム構成のBCM43820が2025年10月に発表済みです。BCM49438の資料ではクライアント接続用に3基のBCM43840、RFスキャン用に1基のBCM43820を接続した構成が示されています。また、BCM49438の発表と同時期に製品情報が公開されたBCM43844は1基のチップで4ストリーム(5GHz帯) + 4ストリーム(2.4GHz帯)の通信に対応し、4 + 4 + 4ストリームの構成をBCM43840×3よりも少ないチップ数で実現することができます。
また、同じくエンタープライズ向けのスイッチ用チップセットとしてBCM56390(Trident3-X3+)も同時に発表されました。8ポート10GBASE-T PHYのBCM84918との組み合わせで最大48基の10GBASE-T対応端子を備え、さらにアップリンク接続用の100G/50G/40G/25Gインターフェースとスタック接続用の100G/50Gインターフェースを備えるスイッチを構築することが可能です。

