バッファロー、PCIe 4.0 x1接続の10GbEカード「LGY-PCIE-MG3」を発売 最大消費電力は前モデル比半減の2.5W

株式会社バッファローは2025年10月29日、ネットワークインターフェースカード「LGY-PCIE-MG3」を発表しました。価格はオープンで2025年11月下旬に出荷が開始される予定です。

LGY-PCIE-MG3 : LANアダプター | バッファロー

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LGY-PCIE-MG3は10GBASE-T対応のRJ-45端子を1基備えるPCI Express接続のネットワークインターフェースカード(NIC)です。バッファローの10GbE対応NICとしては2017年発売のLGY-PCIE-MG、2021年発売のLGY-PCIE-MG2に続く3世代目かつ約4年ぶりの新モデルとなります。

これまでのモデルはPCI Express 3.0もしくは2.0のx4スロットに接続する必要があったのに対し、LGY-PCIE-MG3はPCI Express 4.0 x1での接続となりました。これによりチップセット側のレーンがPCIe 4.0に対応しているマザーボードであれば、余っているx1スロットに接続して少ないレーン消費で10GbEインターフェースを追加することができます。

従来モデルと同じくコントローラーは公開されていませんが、消費電力が最大2.5WとLGY-PCIE-MG2(Marvell AQC107搭載)の最大5.3Wから半分未満に減少したことから、2025年夏より搭載製品が登場しているRealtek RTL8127、もしくは消費電力を踏まえると可能性はやや低いもののMarvell AQC113といったコントローラーの搭載が見込まれます。(PCI Express 4.0 x1接続およびジャンボフレーム最大16KBの特徴はRTL8127とAQC113のどちらも該当)

追記:バッファローが公開しているリファレンスガイド内において、LGY-PCIE-MG3の詳細設定を変更するために「Realtek PCIe 10GbE Family Controller」のプロパティを開く記述が見られます。PCIe接続の10GbEコントローラーという条件に合致するRealtekのチップセットは2025年10月現在RTL8127のみであり、記述に誤りがなければRTL8127が搭載されているようです。

マルチギガ対応PCI Expressバス用LANボードLGY-PCIE-MG3 リファレンスガイド

ブラケットは標準サイズとLow Profileの2種が付属し、幅が狭い筐体への組み込みにも対応しています。サイズはW87×D121(標準サイズのブラケット含む)×H16mm、重量は約75gです。