8ベイNAS向けの8コアRyzen/デュアル10GbE搭載マザーボードが約6.8万円で登場

2025年7月22日現在、AliExpressにてCWWK（Changwang / 畅网微控）のマザーボード「CW-NAS-AMD-FP7-20G」が販売されています。同日時点の価格は68,680円です。

畅网首款AMD FP7平台双万兆8盘位NAS主板 CW-NAS-AMD-FP7-20G

CW-NAS-AMD-FP7-20GはAMD製のモバイル向けプロセッサをオンボードで搭載し、10GbEに対応した8ベイNASの構築に向くMini-ITXフォームファクタのマザーボードです。

プロセッサはAMD Ryzen 7 8845HS（"Hawk Point"）が搭載されています。主にdGPUを持たないノートPCやミニPCでの利用が想定されたモデルであり、CPU部分は"Zen 4"アーキテクチャの8コア/16スレッド、GPU部分（Radeon 780M）は"RDNA 3"アーキテクチャの12CU、NPUの処理性能は最大16TOPSといった構成です。プロセッサ上に専用の銅製ヒートスプレッダを設けることで、ユーザーが任意のLGA1700対応CPUクーラーを装着可能になっています。

DDR5-5600対応のSO-DIMMスロットはマザーボードの裏面に2基存在し、各スロットに48GBのモジュールを装着して最大96GBまでの拡張が可能です。SSD用のM.2スロットはマザーボードの表面と裏面に各1基存在し、M.2 2280サイズのSSDを2基装着できます。SSDはどちらもPCI Express 4.0 x4での接続となります。

SATAストレージ用にはMiniSAS HD（SFF-8643）端子が2基設けられており、ブレイクアウトケーブルを介してそれぞれの端子に4基、合計8基のSATA HDD/SSDを接続可能です。"Hawk Point"は8ポート分のSATAインターフェースを持たないため、2基搭載されたASMedia ASM1164を介してPCI ExpressからSATAへの変換が行われています。

ネットワークインターフェースはMarvell AQC113Cを搭載し、2基のRJ-45端子で10GBASE-Tが利用できます。PCI Express 4.0 x1（帯域幅2GB/s = 16Gbps）での接続が可能なAQC113を同じくPCIe 4.0対応のRyzen 7 8845HSに接続した構成のため、帯域幅の不足はありません。

マザーボード下部にはPCI Express 4.0 x8での接続に対応するx16形状スロットが1基用意され、RAIDカードやNICなどの増設も行えます。

背面I/Oおよびマザーボード上のインターフェイスは以下の通りです。

CWWKからはNAS用途を想定したマザーボードが多数投入されていますが、CW-NAS-AMD-FP7-20Gと同じく10GbE対応端子を2基備えるモデルとしてIntel製プロセッサ搭載の「CW-NAS-ADLP」が存在します。より大容量のNASを構築したい場合はCW-NAS-AMD-FP7-20G、ストレージへのアクセス性能や静音性を重視する場合はSlimSAS（SFF-8654）経由でNVMe SSDを最大8基接続できるCW-NAS-ADLPといった棲み分けが想定されているものと思われます。

SFP+×2のオールフラッシュNASを構築できるマザーボードが4万円台から販売中、SSD4基はすべてx4接続可

2025年7月14日現在、AliExpressにてCWWK（Changwang / 畅网微控）のマザーボード「CW-NAS-ADLP」が販売されています。CW-NAS-ADLP 万...

24wireless.info

2025 / 07 / 14