Qualcomm、Wi-Fi 8チップセット「FastConnect 8800」を発表 最大11.6Gbpsの世界初モバイル向け4ストリーム製品

https://www.qualcomm.com/news/releases/2026/03/qualcomm-debuts-ai-native-wifi-8-portfolio-unifying-client-and-n

Qualcomm Technologies, Inc.は2026年3月2日、「Qualcomm FastConnect 8800 Mobile Connectivity System」(WCN885x)を発表しました。すでにサンプルの供給が開始されており、搭載製品は2026年の後半に登場する予定です。

Qualcomm® FastConnect™ 8800 Mobile Connectivity System | Qualcomm

Qualcomm Debuts AI-Native Wi‑Fi 8 Portfolio Unifying Client and Network Connectivity for AI Era Performance | Qualcomm

FastConnect 8800: Redefining AI-ready connectivity with 4x4 Wi-Fi and Wi-Fi 8 | Qualcomm

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FastConnect 8800は主にスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスへの搭載を想定したクライアント向けプラットフォームのFastConnectシリーズに属し、同シリーズ初のWi-Fi 8(IEEE 802.11bn / UHR:Ultra High Reliability)対応製品です。

Wi-Fi 8への対応もさることながら、FastConnect 8800の最大の特徴としては4ストリーム(4x4)構成に対応したことが挙げられます。モバイル機器向けの無線LANチップセットは直近で投入されたWi-Fi 7(IEEE 802.11be)世代の製品を含めて長らく2ストリーム(2x2)までの対応に留まっており、実製品としてはFastConnect 8800が世界初のモバイル向け4ストリーム対応チップセットとなります。

Wi-Fi 8には最大通信速度を引き上げる変更は含まれていませんが、FastConnect 8800は4ストリームでの通信をサポートしたことにより、Wi-Fi 7対応の現行製品であるFastConnect 7900/7800/7700の2倍となる最大11.6Gbpsでの通信が可能です。また、ストリーム数やFEM(Front-End Module)などの変更に伴い、1Gbpsクラスの通信を行える範囲が従来製品の最大3倍まで拡大したと謳われています。

無線LAN以外の機能としてはWi-Fiを用いてBluetoothオーディオの伝送を可能にするQualcomm XPAN(Expanded 
Personal Area Network)、Qualcomm aptXシリーズ(aptX Adaptive/Lossless/Voice)対応のBluetooth 7.0や、IEEE 802.15.4abに基づくUWB(Ultra Wide Band)通信が利用可能です。

モバイル機器向けのWi-Fi 8対応チップセットとしてはBroadcomから2ストリーム構成のBCM43109が発表されているほか、詳細は未公開ですがMediaTekのFilogic 8000ファミリーにもクライアント向けソリューションが含まれています。